水野良_『黒衣の騎士』

「水野良_黒衣の騎士」を読了しました。→読書リスト
ロードス統一を唱えたマーモ暗黒皇帝ベルド。その覇業のために、生涯を捧げた一人の男がいた。
その名はアシュラム。人々は彼を黒衣の騎士と呼び、畏怖した ―。
英雄戦争終結後、亡きベルドの遺志を継ぎ、最後まで自由騎士パーンの好敵手であり続けた男の哀しき過去。運命を変えたベルドとの邂逅。そして、美しきダークエルフ、ピロテースと共に新天地を目指す苦難の旅。いま、ここに世界の架け橋となる物語の幕が開く。

「BOOK」データベースより
「ハイエルフの森」に続くロードス島戦記の外伝、次の5編からなる短編集です。

・「船出」:ロードス島戦記本編後、マーモからの脱出。
・「暗黒の覇者」:本編1巻の英雄戦争の10年前、若きアシュラムがベルドと出会う。
・「海魔」:本編後、マーモから脱出したアシュラムたちを襲う怪異。
・「永遠のはじまり」:英雄戦争の5年後、失脚していたアシュラムが復権する。ピロテースとの出会いも。
・「上陸」:本編後、ついに新天地に到着する。

ハイエルフの森は主人公のパートナーが主役でしたが、こちらはライバルが主役です。
上記のように本編後の話と過去の話が交互に並べられアシュラムの出自やその後が描かれます。
妙に爽やかな正義の人であるパーンより翳のあるアシュラムの方が遥かに魅力的です。
やはり、人気があるようで別シリーズ「クリスタニア」では主役に抜擢されています。

ディードリットと対応する形でダークエルフのピロテースが登場します。
こちらもクールでなかなかお似合いですが、やはり人とエルフの寿命の違いという問題は残りますね(笑)

主人公がスパークに交代してしまってちょっと魅力が薄くなった感じがする新ロードス島戦記ではなく、
次はクリスタニアを読もうと思います。

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水野良_『ハイエルフの森 ディードリット物語』

「水野良_ハイエルフの森 ディードリット物語」を読了しました。→読書リスト

“帰らずの森”―そこはエルフたちにとって森の精霊王に守護された美しい故郷。だが人間にとっては、足を踏み入れたら最後、二度と戻ることのできないロードス最大の魔境であった…。ここ帰らずの森を舞台に、若きディードリットの旅立ちを描いた「帰らずの森の妖精」をはじめ、パーンら人間と、ディード、エスタスらエルフの交流を綴った「妖精界からの旅人」他、超人気シリーズ「ロードス島戦記」の知られざる物語を一挙公開!!

裏表紙より

ロードス島戦記の外伝、次の4編からなる短編集です。各話は本編とリンクしています。

・「妖精界からの旅人」=2巻と3巻の間
・「開かれた森」=5巻と6巻の間
・「復讐の霧」=6巻の直前・直後
・「帰らずの森の妖精」=本編が始まる前

後半ディードリットやパーンの出番が減ってしまっていた本編を埋め合わせるような内容です。
本編ではあまり触れられなかった「帰らずの森」に暮らすハイエルフたちにスポットが当てられます。
またディードリットが人間界に興味を持った理由が示されたり、レオナー王の下でのパーンたちの活動が描写されたりしています。

スポットが当たったハイエルフですが、ハーフエルフを差別したり、頑迷だったり、割と人間臭い部分があります。
無限の命を持つ故に争いごとは時間が解決するという理念が彼らを平和を望む種族たらしめているようです。
もっと高貴な存在だと思っていたので少し意外でした。

ディードとパーンはなかなか良いカップルですが、ハイエルフのディードは永遠に歳をとりませんがパーンは人なので老いていきます。物語が進むとヨボヨボになったパーンを相変わらず少女の外見のディードが支えて歩く、
なんてことになるのでしょうかね(笑)

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書庫_「水野良」

水野良_『ロードス島戦記6,7 ロードスの聖騎士』

読書リストに「水野良_ロードス島戦記6,7 ロードスの聖騎士」を追加しました。

パーンがレオナーに従ってカノン自由軍に加わってから10年の月日が経った。
カシュー率いるフレイムは安定し、モスの統一も目前となり、カノン自由軍も成果を挙げつつあった。
しかしロードスは未だ混迷の状態を脱するには至っていなかった。

そんな中、フレイムの首都ブレードの宝物庫に盗賊が侵入し邪心の祭器「魂の水晶球」が盗まれる。
騎士見習いのスパークが賊の追跡を命じられるが…

パーンから若いスパークに主人公が交代したのが大きな変化です。未熟で正義感の強い青年が主役だと
物語に弾みがつけやすいようです。パーンは英雄としての実績により兄貴分的存在になりました。
以前のパーンとカシューのような関係です。

総集編ということでこれまでのキャラクター総出演でしたが従来の主人公のパーン、ディードリットを含めて
パッとした活躍はありませんでしたね~

存在感が大きかったのはレイリアとスレインの娘の小ニース、黒の導師バグナード の2人です。
特にバグナードは アニメ では少々情けない役回りでしたが小説では見事目的を果たしました。
同じ敵役でもアシュラムと違って人気はなさそうですが(笑)私は好きです。

一段落は着いたようですが「まだまだ続きがあるぞ~」って感じですね。カノン自由軍でのパーンの活動や、
カシューの出自など不明な点がいくつかありますし、アシュラムの行方や、ロードスの今後も気になります。
外伝を含めシリーズ全作品読むしかないようですね。

水野良_『ロードス島戦記5 王たちの聖戦』

読書リスト(4)に「水野良_ロードス島戦記5 王たちの聖戦」を追加しました。

火竜山の魔竜シューティングスターを倒したパーンたちは混乱の極みにあるロードス島の南部に向かった。
そこでは モス、ヴァリス、カノン それぞれの王が苦難の道を歩みつつあった。

「ハイランドの竜公子」
今回登場する3人の王の中で一番嫌いなのはレドリックです。ひとえにシーリスを持っていかれたことに対する
嫉妬ですが(笑)_とても好きなキャラだったのに…

巨人とドラゴンの戦いの場面は迫力がありました。こういう怪獣映画のような描写はワクワクします。

「ヴァリスの神官王」
エトが久しぶりに登場しました。久しぶりにパーンたちに会ったときの冷たい対応に「ダークサイドに落ちたか?」
と心配しましたが、演技とわかってガッカリ、否、ホッとしました(笑)

アシュラムが意外と早く再登場しました。付き従うグローダー共々、敵方ながら魅力溢れるキャラクターです。

「カノン王の帰還」
意外なところで重要な人物が登場しました。なにしろ主人公のパーンが仕える事になったのですから。
しかも滅茶強い!

シャーナとカーソンのエピソードはちょっと都合が良すぎるような気がしました。これまで悪の権化のように
描かれていたマーモに突然良識のある人物が登場するのは不自然に感じます。



カシュー王に警戒感を抱くヴァリス、モス。これまでのカシューの様子からすると杞憂に思えます。
しかしカシューも謎の多い人物ですからなんとも言えないかもしれませんね。

パーンの評判が急上昇です。私にはまだまだ危なっかしく思えるのですが…

サクサクとストーリーが進みます。どこぞの超長編小説とはえらい違いです(笑)
あまりにサクサクと進むのでちょっと不安になったりしますが、これが普通ですよね。

関連記事
書庫_「水野良」

水野良 『ロードス島戦記3,4 火竜山の魔竜』

読書リスト(4)に「水野良 ロードス島戦記3,4 火竜山の魔竜」を追加しました。

ベルドの元近衛士団長アシュラムは「支配の王錫」を求める旅に出ていた。支配の王錫があればロードスを
支配することが出来る。ロードスにいる5匹のエンシェント・ドラゴンのいずれかが支配の王錫を守っている
のだが、アシュラムはすでにそのうち1匹を屈服させ、1匹を殺していた。アシュラムの野望を阻止するために
パーンたちは行動を開始した。

バーサーカー・オルソンと女戦士・シーリスの2人の傭兵がパーンたちの仲間に加わります。悲しい過去を持ち
怒りの精霊に支配されるオルソンが魅力的です。今後の活躍を期待したのですが…。

敵役のアシュラムもなかなか。当人は邪悪というわけではないが目的のためには悪の手を借りるのを厭わない
部分はクールです。生死不明になってしまいますが、このキャラクターの使い捨てはありえないですね。

エンシェント・ドラゴンの扱いが軽すぎるのが少々不満です。何百年も生きてきた知性を持った聖獣なのにたかが人間に殺されてしまうのは納得いきません。彼らは何も悪いことはしていないのに…。

この巻では主人公パーンの成長が著しいです。「英雄王」たるカシュー(めっちゃ強い)との交流がその成長を促しているのでしょうか?物語の主人公にふさわしい重厚さが感じられるようになってきました。

話の区切りはついているので今後の展開は想像できませんが、期待できますねぇ。

水野良 『ロードス島戦記2 炎の魔神』

読書リスト(3)に「ロードス島戦記2 炎の魔神  水野良」を追加しました。

パーンとディードリットはカーラのサークレットを持ち去ったウッドを捜し求めて旅をしていた。
彼らは炎の魔法を使う魔術師に苦しめられる砂漠の国フレイムにカーラの影を感じて訪れた。

カシュー王の率いる砂漠の国フレイムの内戦にパーンらが力を貸す、というのが大まかなストーリーです。
このカシュー王は元傭兵という出自などグインサーガのイシュトバーンを彷彿とさせます。
内容は大規模な戦闘あり、救出劇あり、旅あり、ダンジョン探索あり、精霊との対話(対決)あり、とバラエティに
富んでいます。また個性的な新しい仲間も登場します。
主人公のパーンは相変わらず直情型の正義漢で危なっかしいのですが、これが物語の魅力なのでしょう。

水野良 『ロードス島戦記 灰色の魔女』

読書リスト(3)に「ロードス島戦記 灰色の魔女 水野良 著・安田均 原案」を追加しました。

呪われた島ロードスに戦乱の時が始まった。マーモの皇帝ベルドがカノン王国に侵攻したのである。
その背後では灰色の魔女「カーラ」が暗躍する。
同じころ辺境の村ザクソンの青年パーンは親友の神官エトらと共に旅立っていた。

先日ギャオで観たアニメの原作にあたる小説です。テーブルトークRPGを下敷きにしているということで、
剣と魔法の世界を舞台にしたファンタジーです。

ストーリーはおおまかにはアニメと同じなのですが、アニメでは不十分であった各登場人物の背景が説明されていたり、物語の展開の仕方が少し違ったり、エピソードの追加、削除がされていたりします。

正義感の強い主人公パーンを中心としたいかにも正統派RPGというストーリーで安心して楽しめます。
キャラクターではドワーフのギム、盗賊のウッドが好きなのですが…。

つづきが気になります。
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