アーサー・C・クラーク_『宇宙のランデヴー4』

読書リスト(4)に「アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー_宇宙のランデヴー4」を追加しました。

独裁者ナカムラの圧政はラーマの人々を苦しめ、ニコルには煽動罪での死刑が執行されようとしていた。
リチャードは必死の救出作戦を決行する。

いよいよ宇宙のランデヴーもシリーズ完結です。とはいえ「宇宙のランデヴー4」だけで文庫本460+457ページ
というボリュームです。

ニコルたちはラーマの別区画にいる知的生命体と本格的な接触をすることになります。このエイリアンはいろいろな点で人類とは根本的に違うのですが特徴的なのはその言語です。 私が好きな本! にリストアップしてある
「緑の少女」(記事はそのうちにw)のものと類似していますが、こういうの好きですねぇ。

風刺的な意味を持たせているのでしょうが地球人の浅はかさが強調されています。悪役は徹底的な悪です。
その非論理的な行動はエイリアンには到底理解できないという評価をされてしまいます。悪役の親分はナカムラという日本人ですが、善良な日本人も出てくるので日本バッシングというわけでもありません。

善人サイドの登場人物も必ずしもいつでも善人ではないというのも面白いところです。様々な軋轢が発生して道を分かつようなドラマもあります。描写が唐突で少々不自然に感じられるのが難点ですが…

終盤は思想的な話しになって行きます。なんか難しいのでざっと読み飛ばしました(笑)

シリーズとして「宇宙のランデヴー」を読み終わりました。
私としては、1作目は文句なしの傑作、2~4はそのスピンオフ作品という印象です。

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アーサー・C・クラーク_『宇宙のランデヴー3』

読書リスト(4)に「アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー_宇宙のランデヴー3」を追加しました。

ラーマに取り残された3人の宇宙飛行士はラーマと共に地球をあとにする。生存には問題無いが閉じられた
ラーマ内部での生活が始まる。二コルはリチャードとの間に2人の娘をもうける。種の存続のためにニコルは
マイケルとの間にも子供を作ることを決意するが…

当然ですが「宇宙のランデヴー2」の続きです。「宇宙のランデヴー」は2,3,4でワンセットになっているので実際には上、中、下の中という位置づけです。日本での書名は2,3,4ですが、原題は違うんですよね(笑)

前作では悪意のある隊員の妨害で苦しめられた主人公ですが今回ラーマに残された3人は良心的なのでその点では安心して読めました。登場人物がそれぞれに悩むという人の要素は健在ですが、その価値観が理解できる
範囲に収まっているので納得して読むことが出来ます。

謎に包まれたラーマの創造者とのコンタクトもありSFっぽさも増しています。特に亜光速の恒星間旅行の仕組み
などはとっても「それっぽい」ので興味深いです。クラーク作品には物理を無視した「ワープ」は登場しません。

第3のランデヴーが行われる後半になると前作のテイストが戻ってきます。欲望と悪意に満ちた人物の
登場によって物語りはツイストします。ただ、問題はこの悪役に魅力が感じられないことです。
単に主人公たちの障害物にしか見えないので…_「悪役好き」の私にとっては少々物足りません(笑)

第一作「宇宙のランデヴー」に比べると2~4は一般的に評判が良くないようです。私も2を読んだ時点では
「いまいちかなぁ」と思いましたが、3まで読んだ時点では上記の欠点があるにしろ「これはこれで面白い」と
感じています。3は続きが気になるところで終わっています。

アーサー・C・クラーク 『宇宙のランデヴー2』

読書リスト(3)に「アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー  宇宙のランデヴー2」を追加しました。

西暦2200年、70年前に太陽系を訪れ多くの謎を残したまま去っていったラーマが再びやってきた。
人類は前回の教訓を踏まえて結成された調査チームを送り込んだ。

「宇宙のランデヴー」の続編です。1989年の作品。
前作はクラーク単独の作品でしたが、今作はジェントリー・リーとの共著です。

前作との違いは大きく2つ。

調査チーム内での人間関係が大きくクローズアップされています。アフリカ系フランス人の女性医師を中心に据えて物語が展開するのですが…。残念ながらこの女性医師以外は描写が浅く説明的です。人物を説明するためのアイテムも出てきてしまうし…。また物語の中に人の要素を加えるためとはいえ調査を阻害するような自分勝手な行動をする「悪役」がチーム内に存在するのは少々不自然です。

前作では調査チームに関心を示さなかったラーマが今作では干渉してきます。まぁ、それがラーマの意思で行われたのか、偶然に過ぎないのか、調査チームの行動に対する反応なのか、は明示されないのですが。

以上のような相違点から今作は前作より動きの多い物語になっています。前作では動きが少ない中での少しの動きが緊張感を高めたのですが、今作では動きが多いために「まぁ、どうにか切り抜けるだろう」と、却って緊張感が失われる事になっています。

地味目だった前作の緊張感が好きだったので少々辛口の感想になってしまいました。でも決して面白くないわけではありません。なかなか長い作品ですが続編は間違いなく読みますよ。


アーサー・C・クラーク 『宇宙のランデヴー』

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西暦2130年、謎の物体が太陽系外からやって来た。ラーマと名づけられたそれは直径20kmの巨大な円筒であった。宇宙船エンデヴァー号は人工物体と思われるラーマとランデヴーし調査隊を内部に送り込む。

異星文明とのファーストコンタクトをテーマにしたSFです。発表は1973年。

調査隊によるラーマ内部の科学的な探索の進捗を淡々と描写する形で物語りは進みます。ハラハラする展開も2,3ありますが、全体的には有能なスタッフによる着実な調査という感じであまり起伏はありません。
しかしラーマに関する“それっぽい”科学的描写がSF好きにはたまりません。

ラーマの基本的構造は形状、遠心力よる擬似重力など所謂スペースコロニーにそっくりです。しかし生命の兆候は無く、太陽系来訪の目的が大きな謎です。これはラストで一応提示されるのですが…。

続編があるのですが、そのことはエンディングにもはっきりと示されています。読まないわけには行きません。
いくつかの放置されている謎(バイオット、ガラスの聖堂の存在理由など)は解決されるのでしょうか?
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