山田風太郎_『飛騨忍法帖』

読書リスト(4)に「山田風太郎_飛騨忍法帖」を追加しました。

幕末、江戸で御前試合が開かれた。飛騨の山奥からやってきた乗鞍丞馬は恐るべき妖術で並み居る
剣士たちを圧倒する。しかし旗本 宗像主水正と対戦した丞馬は片腕を切り落とされてしまう。
敗れた丞馬は主水正の家来になるが…

山田風太郎の忍法帖の第3作、1960年の作品。

主人公の乗鞍丞馬のキャラクターが良いのです。一見「飛騨の田舎侍で純朴」というイメージに思えますが、
自分の邪魔をするものは兄弟子だろうが自分に惚れている女だろうが平然と殺すという冷酷さの持ち主です。
その忠誠心はただ一人のために発揮され物語は激動の幕末を舞台に復讐譚として展開します。
公平に見たら酷いやつですが(笑)その愚純なまでの一念には胸を打たれます。

歴史上の人物(勝安海舟、坂本龍馬、新撰組の面々)、事件を背景に丞馬のトンデモ忍法が駆使されます。
ただ残念なのは私がこの時代の事を良く知らないことです。知っている方ならより楽しめることでしょう。
(あるいは幻滅するかもw)

これまでに読んだ3作とは趣向の違う話でした。忍法帖は長編だけで27作もあるので今後も楽しみです。

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*広瀬正_『マイナス・ゼロ』

私が好きな本!に「広瀬正_マイナス・ゼロ」を追加しました。
1994年以前に読了した作品。

昭和20年5月25日、東京は米軍の空襲を受けた。中学2年の浜田俊夫は隣に住む大学教授伊沢から臨終
間際の頼みごとをされる。その頼みとは18年後の午前零時に教授の研究室を訪れることであった。

この本は随分前に読みました。読書リストの通しナンバーは1995/4/23(おっとちょうど12年前!)を起点にして
いますが、それ以前です。友人の勧めで読み、大変面白かったのでその後作者の作品は全て読みました。
私が好きな本!で紹介したので記事を書くために今回読み返してみました。

簡単に言うとタイムマシンを駆って時間旅行をするタイムトラベルものです。戦争と時間が絡む点で先日読んだ
「リセット」との共通点がありますね(笑)_しかしこの作品は正統派の(ハードではありませんが)SFです。

タイムパラドックスを扱った思考実験的遊戯が展開されます。行動と結果の因果関係、人物の関係など遊び心
に満ちています。油断しているとすっかり騙されてしまいます。私は再読にもかかわらずまた騙されました。
また、「古きよき時代」に対するノスタルジーも満載です。古い作品(昭和45年)なので「現代」が昭和38年に設定
されていて、その部分でも妙にノスタルジックです。なにしろ最新のテクノロジーがカラーテレビですから(笑)
ところどころではさまれるユーモアも秀逸です。

今回この作品を読み返してひとつ収穫がありました。それは「ほとんど覚えていなかった」ということです。
昔読んで面白かった作品はもう一度同じように楽しめそうです。記憶力の悪さ(衰え?)に感謝です(笑)

北村薫_『リセット』

読書リスト(4)に「北村薫_リセット」を追加しました。

第一部:戦前~戦中
水原真澄は裕福な家庭で何不自由なく育ったお嬢様。しかし、そんな彼女の生活にも戦争は影を落とす
ようになる。勤労動員先の工場が爆撃を受けた時、真澄は無事逃げ出すことが出来たが…

第二部:現代
村上和彦は入院中。病気が回復し退屈した彼には語っておきたいことがあった。ラジカセに向かって語り
だした話は彼が小学5年生だった昭和35年から始まる。

作者の《時と人》三部作の第三作。第一作「スキップ」第二作「ターン」は非常に楽しめました。
先日作者のエッセイを読みこの作品を読んでいないのに気が付いたので「これはいかん!」と
早速読みました。

「スキップ」「ターン」はダイナミックな展開をみせるSFチックなファンタジーなのですが、それに比べるとかなり
穏やかです。「お嬢様」から見た戦前~戦中、「普通の小学生」から見た昭和30年代が細やかに描かれます。
ノスタルジックな雰囲気が漂いまるでその場にいるように錯覚します。

第一部と第二部の交差は物語の後半に入ってからじんわり明らかになっていきます。本が非常に重要な役割を果たすところは私のような「本好き」にはたまらないところです。その他、音楽、切手 などの小物がキーアイテムになっています。骨格となる仕掛け自体は決して目新しいものではありませんが、その肉付けの仕方が見事で
心を揺さぶられる物語となっています。

あえて難を言うとオチ(?)がやや唐突なこと、タイトルが内容に少々マッチしていないことでしょうか?

面白かったぁ! 「スキップ」 「ターン」と併せてお薦めの作品です。
なお3作にストーリー上のつながりはありません。

スーパーGT 第2戦 岡山GT


ギャオ「スーパーGT 第2戦 岡山GT」を観戦しました。
公開は2008年2月28日 正午まで

GT500のスターティンググリッドは上位6台中4台がNSX。テクニカルな岡山ではもともとNSXは有利ですが、
それでも今年のNSXの速さを象徴しています。ポールは初戦途中棄権のTAKATA 童夢 NSX。
これでちゃんと完走できれば文句無いのですが…

GT300では応援している紫電がポールポジション。初戦に2位でウェイトハンデを背負ってのPPは立派です。
今年から上位入賞のハンデが軽くなったらしいです(詳細はよくわかりませんw)

以下、ネタバレなので未見の方はご注意を!






















☆『GT500』 初戦の雪辱を晴らしてARTA NSXが優勝
スタート直後の混乱でTAKATA 童夢が脱落というアクシデントがあったが上位をNSXが占める。その中でも
ARTA NSXは初戦を思い出させる一人旅。ピットアウト後はARTA、レイブリッグ、エプソンとNSX123態勢。
ここに絡んできたのは松田次生が駆るモチュールZ。素晴らしい追い上げを見せ一時は2位にまであがる。
激しいバトルでタイヤを消耗したモチュールZは結果3位に終わったがとても見ごたえがあった。
レース終盤は「NSX また止まらないだろうな~」とハラハラしたが今回は大丈夫だった。

☆『GT300』 若手コンビの駆るトイストーリーMR-Sが優勝
19歳と25歳という大嶋/石浦コンビの駆るトイストーリーMR-Sが初戦の3位に続き念願の優勝。
初戦ではマシントラブルもあったようなので実力はかなり高いと思われる。今後も期待できる。
私が応援している紫電も手堅く連続の2位。


初戦でつまづいたNSXがその速さを実証しました。次の富士でも速ければ正に無敵なのですが…

栗本薫_『グイン・サーガ113 もう一つの王国』

読書リスト(4)に「栗本薫_グイン・サーガ113 もう一つの王国」を追加しました。

1979年から現在まで発行され続けている超長編小説の正伝113巻。他に外伝が20巻あり、合わせると133巻にもなります。大雑把に言うと、「剣と魔法の世界」に突如現れた豹頭人身の男「グイン」を中心に繰り広げられる戦国絵巻、といったところです。

タンポポさんのところで感想のTB集をやっています。
いろいろな人の感想を読むことが出来ますよ♪

                                              表紙絵はこちら(ヤフーショッピング)


やっとガンダル登場です。さすが世界の闘王、なかなかの迫力です。全身鎧に覆われた姿から「もしかして機械人形?」などとも思いましたが(この物語ではなんでもアリですからw)、意外と感情もあるようでそんなことは無さそうです。グインとの対決は是非見たいですねぇ。まさかここまで引っ張ってお預けということは…

偶然地下水路の入り口を発見したグインは「もう一つの王国」の主とも遭遇しますが…_ここでまさか「あの人」に会うとは思いませんでした。驚きの展開があることはチラ見していた他の方の記事でわかっていましたが…
「あの人」にはすっかり正体を知られてしまいました。しかし言葉の通じないスライ相手にあそこまで具体的なことをしゃべってしまうグインもいかがなものかと(笑)_まぁそれに付け入るようなケチなやつじゃないようですが。

タイス脱出には少し目処が立ったようです。しかし、ガンダルとの対決は見た~い。
グインも戦いたいことでしょう(笑)_どう展開するのでしょう?

アーサー・C・クラーク_『宇宙のランデヴー3』

読書リスト(4)に「アーサー・C・クラーク&ジェントリー・リー_宇宙のランデヴー3」を追加しました。

ラーマに取り残された3人の宇宙飛行士はラーマと共に地球をあとにする。生存には問題無いが閉じられた
ラーマ内部での生活が始まる。二コルはリチャードとの間に2人の娘をもうける。種の存続のためにニコルは
マイケルとの間にも子供を作ることを決意するが…

当然ですが「宇宙のランデヴー2」の続きです。「宇宙のランデヴー」は2,3,4でワンセットになっているので実際には上、中、下の中という位置づけです。日本での書名は2,3,4ですが、原題は違うんですよね(笑)

前作では悪意のある隊員の妨害で苦しめられた主人公ですが今回ラーマに残された3人は良心的なのでその点では安心して読めました。登場人物がそれぞれに悩むという人の要素は健在ですが、その価値観が理解できる
範囲に収まっているので納得して読むことが出来ます。

謎に包まれたラーマの創造者とのコンタクトもありSFっぽさも増しています。特に亜光速の恒星間旅行の仕組み
などはとっても「それっぽい」ので興味深いです。クラーク作品には物理を無視した「ワープ」は登場しません。

第3のランデヴーが行われる後半になると前作のテイストが戻ってきます。欲望と悪意に満ちた人物の
登場によって物語りはツイストします。ただ、問題はこの悪役に魅力が感じられないことです。
単に主人公たちの障害物にしか見えないので…_「悪役好き」の私にとっては少々物足りません(笑)

第一作「宇宙のランデヴー」に比べると2~4は一般的に評判が良くないようです。私も2を読んだ時点では
「いまいちかなぁ」と思いましたが、3まで読んだ時点では上記の欠点があるにしろ「これはこれで面白い」と
感じています。3は続きが気になるところで終わっています。

新世紀エヴァンゲリオン


Yahoo!動画新世紀エヴァンゲリオンを鑑賞しました。

第1話~5話:2007年4月22日までYahoo!プレミアム/Yahoo!BB会員限定見放題
第6話~:有料(5話で840円)

超有名なアニメですが実は一回も見た事がありませんでした。『無料』につられ(笑)第5話まで見てみました。

まず感じたのは絵がきれいなことです。最近ギャオでアニメを見ることも多いのですが「懐かし系」アニメが中心
なのでそれと比べると歴然と差があります。これでも10年以上前の作品なんですよね(^_^;)

SFとして見ると「巨神兵」をイメージさせる怪物チックな「エヴァンゲリオン」、不気味な「使徒」などを始めとしてメカの描写はなかなかのものがあります。ストーリーとしても謎な部分も多く興味をそそられます。
「SF萌え」「メカ萌え」します(笑)

主人公が中学生の少年ということもあり人間ドラマとしての側面もあります。ずいぶんダメ男として描かれている
「碇シンジ」ですが、まぁ普通の中学生にここまでの責任を負わせるのは酷なので同情する部分が多いです。
男勝りのがさつな「葛城ミサト」が魅力的です。部屋が非常に汚いところ、愛車が「アルピーヌA310」であるところ
などがいいですねぇ。ただ、私は「キャラ萌え」するほうでもないので…

さすが超有名作、クオリティーが高いです。第5話の終わり方が終わり方だけに続きも非常に気になります。
しかし、『有料』なので…

スターシップ・トゥルーパーズ


ギャオ「スターシップ・トゥルーパーズ」を鑑賞しました。
公開は2007年4月14日 正午まで
時は未来、人類はクレンダス星の昆虫型生物“バグス”と紛争を続けていた。高校を卒業したリコはガールフレンドのカルメン、友達のカールとともに地球連邦軍に入隊。訓練を積み有能な兵士へと成長していくリコだったが、訓練中に仲間を死なせてしまい隊を去ることを考えた。しかしその直後、バグスたちが地球を攻撃。ついに全面戦争が始まり、リコも闘いに身を投じていくが…。 

監督:ポール・ヴァーホーヴェン
製作:ジョン・デイヴィソン、アラン・マーシャル
原作:ロバート・A・ハインライン
脚本:エド・ニューマイヤー
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
出演:キャスパー・ヴァン・ディーン、ディナ・メイヤー、デニース・リチャーズ
ジェイク・ビューシイ、ニール・パトリック・ハリス 他
1997年 / アメリカ

(c)Tristar Pictures Inc and Touchstone Pictures

GyaOの紹介文より

遥か遠い昔に原作を読みました。非常に重い「戦争を正当化する」(or逆説的に反戦)小説だったような気がしますがあまり覚えていません。少々気張って見始めましたが…


基本的にはアクション娯楽作品でした。原作とは全く違うストーリーのようです。

出だしは主人公の学園生活が描かれる青春映画テイストで、軍隊に入隊してからも仲間たちとの成長物語のような雰囲気です。

バグスたちとの戦争が始まってからはCGを駆使したアクションが展開されます。ウジャウジャ出てくるバグスの大軍との戦闘シーンは迫力十分です。ただしグロテスクなシーンも満載なので爽快感だけを求める方には向かないかもしれません。

SFとして見ると、原作にあった「パワードスーツ」(モビルスーツの原型になったと言われている)が出てこない、兵士の武器が普通の小火器である、などなどまるで未来の軍隊に見えないのは残念です。

随所に戦争をプロパガンダするお馬鹿なCMが挿入されます。これが物語の結末とも絡んでブラックユーモアとなっています。全体的にコメディテーストも漂い、戦争映画をパロディした風刺映画というのが正当な位置づけのようです。

スーパーGT 開幕戦 鈴鹿GT


ギャオ「スーパーGT 開幕戦 鈴鹿GT」を観戦しました。
公開は2008年2月28日 正午まで

今年もいよいよスーパーGTが開幕しました。

スーパーGTの特徴であるウェイトハンデの影響が全く無いガチンコとなる開幕戦、真の実力が試されます。

GT500のスターティンググリッドは上位6台中5台がNSXという嬉しい(笑)状況。
ポールのARTA NSXは昨年の雪辱を果たせるか?

GT300では昨年僅差でチャンピオンを逃した紫電を応援しています。解説の由良拓也氏の影響ですが(笑)
復活をはたしたARTAガライヤも注目です。

以下、ネタバレなので未見の方はご注意を!






















☆『GT500』 衝撃の幕切れ!信じられない!!
圧倒的な速さで快走していたARTA NSXが最終ラップでマシントラブルによりまさかのストップ!!
2位を地道に走っていたゼントセルモSCが優勝を拾った。一時期は1.2.3を独占していたNSX勢だが、31周にレイブリッグNSXがコースアウトによるクラッシュで脱落、続いて残り8周でタカタ童夢NSXがエンジンから炎を上げるマシントラブルでリタイア。結局3位にエプソンNSXがとどまったのみであった。
レース開始前はNSX圧勝だと思ったのに…

☆『GT300』 エンドレスアドバンZがこちらは順調にポール・トゥ・ウィン
大波乱だったGT500に対してGT300は順当な結果。応援していた紫電も2位に入って好調な出だし。
注目のARTAガライアはマシントラブルに見舞われ18位と低迷。


初戦からいきなりの大波乱でした。しかし、信頼性に問題があるとはいえ今年のNSXは速いっ!
今後の復活を期待したいと思います。

北村薫_『謎物語 あるいは物語の謎』

読書リスト(4)に「北村薫_謎物語 あるいは物語の謎」を追加しました。

物語や謎を感じる力は、神が人間だけに与えてくれた大切な宝物。名探偵も、しゃべるウサギも、実は同じものなのかもしれない―博覧強記で知られる著者が、ミステリ、落語、手品など、読者とその周辺のことどもについて語り起こした初めてのエッセイ。

裏表紙より

北村薫は好きな作家です。特にSFチックな「時と人 三部作」が好きです。女性作家と思われたりもする細やかな描写が私の好みにあっています。

作者は『円紫さん』シリーズや『覆面作家』シリーズなど「日常の謎」をテーマにした本格ミステリも書いています。
このエッセイも本格ミステリへの愛で溢れています。

私は本格ミステリをあまり読まないので内容についてはちょっと理解し難い部分もありました。それでもなんとなくわかったような気になって読み進めることができる軽妙な語り口は見事です。本格好きの方にはきっとたまらないと思います。ただし、小説の本文を引用したり、ネタバレをしたりしているので少々注意が必要かもしれません。


「時と人 三部作」の最新作「リセット」を読んでないことに気が付きました。読まなければ(^_^;)
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