SFマガジン 2006-2

日本作家特集

2月号恒例の日本作家特集。今年はひさびさの登場となる夢枕獏氏の新連載、充実の4作家による読切競作他、ロボット先進セミナーの模様を採録する。
[特集内容]
○新連載「小角(おづぬ)の城」 夢枕獏
○「ハイフライト・マイスター」 小川一水
○「月を買った御婦人」 新城カズマ
○「ダーフの森」 藤田雅矢
○「純潔の地に、獣たれ童貞の徒よ」 牧野修

【読切】
「ルシフェラーゼ」 ブルース・スターリング
「痕跡」 スティーヴン・バクスター
「マレーシアの人魚」 ジェイン・ヨーレン
「アニタ」 キース・ロバーツ

ロボットSFセミナー採録「AIとファースト・コンタクト」 小川一水×林譲治×藤崎慎吾

「第17回SFマガジン読者賞」 結果発表

【連載】
「罪火大戦ジャン・ゴーレ 第13回」 田中啓文

表紙イラスト:佐久間真人

ハヤカワ・オンライン→http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/720602.html

SFマガジン 2006-2をパラ読みしました。
連載小説《怨讐星域》梶尾真治は最新の第5話まで読み終わってしまいました。
今度は《小角の城》夢枕獏を追いかけることにしました。

・読みきり小説
国内作品と海外作品が各4編ずつありましたが、それぞれ楽しめました。
そのなかでもハードSFの「ハイフライト・マイスター」と「痕跡」が面白かったです。
小川一水氏の作品は未読なので1冊読もうと思います。
スティーヴン・バクスターはSF界の大御所のようですが今まで1作(タイムシップ)しか読んだことがありません。
これを機会に読んでみようかと思います。

・連載小説
「小角の城」
夢枕獏氏は面白そうだと思いながらあまり読んでいない作家です。出だしはなかなか面白そうです。

・そのほかの記事
レギュラーのエッセイやコラムなどはいつも通り楽しめました。
2005年度の「SFマガジン読者賞」が発表されています。ちょっとチェックしておきます。
記事で紹介された本で気になったものをここにメモしておきます。
・林譲治_「ウロボロスの波動」
・大山尚利_「チューイング・ボーン」
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馳星周_『長恨歌』

読書リストに「馳星周_長恨歌」を追加しました。

経歴を偽って生きてきた偽日本人である「武基裕」はピンチに陥っていた。彼のボスが取引先の暴力団員もろとも殺害され、暴力団幹部に「犯人を連れて来い」と命令されていたのである。調査の過程で伝説的な情報屋「劉健一」と関わりを持つようになったり、故郷中国での幼馴染「小文」と再会したりするが、実はそれは周到に用意された罠だった。

「不夜城」「鎮魂歌」と続いた劉健一が登場する新宿を舞台にした流氓の抗争を描くシリーズの完結編です。
流氓=中国マフィア

基本的には武基裕が幼馴染の小文と共に生き延びようと悪戦苦闘する様を描いた犯罪小説です。流氓の世界の描写は独特でなんとなく納得させるものがあります。前作「鎮魂歌」に比べると主人公はまともな人物なので感情移入できる部分が多くあります。しかしその分、アクの強かった前作に比べると普通の小説になっている気もします。

シリーズ完結編なので第一作の主人公 劉健一についても決着が着きました。ただ、この劉健一というキャラクター自体が前作と今作で「正体不明の黒幕」という扱いで存在感がやや乏しかったので「だからどうした?」感が強く残りました。完結編というからにはもっと前面に出しても良かった気もします。

読み始めたシリーズなので最後まで読みましたが、「鎮魂歌」も「長恨歌」も第一作の「不夜城」に比べるとインパクトがなかったというのが正直な感想です。

機動戦士ガンダムOO


ギャオ「機動戦士ガンダムOO」を鑑賞しています。
毎週土曜1話更新 現在 第6話 公開中
西暦2307年。

化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。
3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。
しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。

3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。
中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。
各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。
そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。

そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。
モビルスーツ「ガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング。

ガンダムによる全戦争行為への武力介入がはじまる。

ギャオの紹介文より
「地球へ…」同様、MBS・TBS系で地上波全国ネットされているテレビアニメの並行ネット配信です。

ガンダムの最新作です。
私は1stしか知らないのですが、それまでヒーロー的存在だったアニメのロボットに兵器としての実在感を与えたという点が非常に革新的でした。社会現象にもなりましたね。

さて、この作品ですが1stの続編というわけではないようです。ガンダムというネーミングとモビルスーツという概念を継承しながら違う世界観を与えられています。調べてみたらこれまでに放映されたガンダムシリーズにはこういうパターンが割りとあるようですね。ガンダムの外観は1stのイメージを踏襲しています。

戦場を舞台に少年の成長を描いた1stに比べると、現実を思わせるような国際情勢の描写など少々複雑な物語になっています。「武力による戦争の根絶」というソレスタルビーイングの行動自体に無理が感じられますが、そのことについては作中でも語られています。どういう展開でどういう決着を見せるのかは興味深いところです。

タイプの異なったガンダムが4機存在します(上画像)。それぞれ美少年が操縦し、スタッフには美少女、そして美人の司令官…最近のアニメのお約束ですね(笑) しかし、たった4機のガンダムで世界を敵に回すというのはかなり無理があります。またソレスタルビーイングの補給や資金、技術などなど運用面での疑問も多く感じられます。そういった意味では軍隊を舞台にした1stの方がリアリティーがあったように思います。

ちなみに現在Yahoo!動画1stガンダムの第1~5話が会員無料公開中です(第6話~は有料)。
私の好きな キャラクターはミライさん、モビルスーツはジム、モビルアーマーはビグロです(笑)

栗本薫_『グイン・サーガ117暁の脱出』

読書リストに「栗本薫_グイン・サーガ117暁の脱出」を追加しました。

1979年から現在まで発行され続けている超長編小説の正伝。
大雑把に言うと
「剣と魔法の世界」に突如現れた豹頭人身の男「グイン」を中心に繰り広げられる戦国絵巻
といったところです。

タンポポさんのところで感想のTB集をやっています。
いろいろな人の感想を読むことが出来ますよ♪



書庫_「栗本薫」
WARNING! 以下、ネタバレを含みます。注意!!
『感想』

最後にガンダルが怪物ぶりを発揮しました。前巻での戦いはややあっさりしてましたが最後に見せ場を作ってくれました。長い長い前振りだったからこのくらいの演出はないと(笑)

マーロールも予想外だったようですが、クムの真の実力者アン・ダン・ファンの老獪な政治的対応が見事でした。この分なら頼りないタリクが大公でもクムは安心です。

事前に他の方の記事をチラ見してしまったのでヴァレリウスが登場するのは知っていましたが、まさかこのタイミングでとは思いませんでした。何でもお見通しの魔道の力はすごいのでパロへの行程は何の不安も無いように思われます。しかし、この人が出てきたということは腐れ縁のグラチーの登場も予想されますね~

マリウスは“あの”キタラを置いてきちゃいました。う~ん、とても重要なアイテムだと思っていたのですが…
タイスにならマリウスほどじゃなくてもキタラ弾きの名人は居そうです。大事にしてもらいましょう(笑)

ところで、表紙が意味不明です。こんなシーンありましたっけ?

J.D.ロブ_『この悪夢が消えるまで イヴ&ローク1』

読書リストに「J.D.ロブ_この悪夢が消えるまで イヴ&ローク1」を追加しました。

近未来のニューヨーク、娼婦を狙った連続殺人が起こる。凶器は骨董品の銃。
捜査に当たった敏腕女刑事イヴは謎めいた大富豪ロークを容疑者とみなし接近するが…

以前読んだ「ミステリマガジン 2007-7」で「男性にもお勧めのロマンティックサスペンス」と紹介されていたので試しに読んでみました。

主人公のイヴはタフで有能というステレオタイプ的な女刑事ですが、これはこれで魅力的です。
彼女、美容室にも行かず髪を自分で切るのです。また、なにやら深いトラウマを抱えている様子。

もう一人の主人公のロークですが、大富豪、容姿極めて端麗、過去の経歴不明、という謎の人物です。
シリーズ名にもなっているので、容疑者として登場しますが連続殺人鬼ではありません。
しかし、別の意味で女殺しなので世の男性の非難を浴びることは必定です(笑)

ミステリーとしては、捜査に政治的な圧力がかかったり、犯人が警察を挑発したり、ちょっと意外な人物が真犯人だったり、終盤にハラハラさせる場面があったり、それなりに読ませる仕上がりになっています。
あまり複雑な謎解きは用意されていませんが軽く読むのにはちょうどいい感じです。

ロマンティックな部分に関しては、思ったより直接的な描写でした。世の淑女はこんなのを読んでるんですね(笑)
「8時間か9時間」って…

話のタネに読んでみましたが、意外と面白いですね~ 脇を固める人物もなかなか魅力的です。
これまで16冊が翻訳されています。一応ローテーションに入れておきます。

バビロン5 シーズン1


ギャオで「バビロン5 シーズン1」を鑑賞しています。

毎周金曜2話更新 現在、第13~18話公開中
人類が宇宙に進出していくなか、比較的温厚な種族であるミンバリとのファーストコンタクトに失敗し、戦争へと突入する。ミンバリは圧倒的な軍事力を持って地球攻撃を目前に控えるもなぜか降伏し、和平協定を結ぶこととなった。結果人類は銀河系の5大種族のリーダー的地位を手に入れるものの、必ずしも他の種族に対して有利な立場ではなかった。

そのため、人類は他の4種族と平和的な外交関係を構築するために、外交的に最も中立が保てるような星系に大型のスペースステーションを建設しようとする。事故などのさまざまな理由により最初の4つのスペースステーション(「バビロン1」から「バビロン4」)は失ってしまったが、ついに「バビロン5」が建造され、外交の場として提供できるようになった。バビロンステーションの建設にはミンバリ連邦のみならずセントーリ共和国なども協力した。

5大種族の思惑や超古代種族シャドウの暗躍により、さまざまな事件や軍事的対立関係に陥りつつも、地球人類が他の種族と平和な世界を構築していく物語である。

「バビロン5」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2007年11月7日 (水) 21:00 JST、URL: http://ja.wikipedia.org より引用

宇宙ステーション「バビロン5」で起こる様々な事件に司令官のシンクレア、副長のスーザン、警備主任のガリバルディらが果敢に対応するのが基本的な構成です。ありがちながら手堅くまとまったエピソードは毎回楽しめます。

物語は基本的にはバビロン5を運営する地球人の視点から描かれますが、レギュラーの異星人たちもなかなか魅力的です。享楽主義で貴族的なセントーリ人、好戦的で爬虫類っぽい外観のナーン人、宗教に重きを置くミンバリ人、正体不明のヴォーロン人、などがストーリーに深く関わってきます。

個々のエピソードの他にも、ミンバリ人とシンクレアの関係の謎、シャドウという謎の種族の脅威、地球本国の干渉、など全体を貫くテーマもあります。なかでも地球本国の干渉が最も始末に負えません。
人間はいつになっても…ってことでしょうか(笑)

また例によってシーズン1のみの放送でしょうが、無料ですから仕方ないですね~
シーズン2以降も気になりますがDVDを買ったりする程では…

SFマガジン 2007-2

日本作家特集

2月号恒例の日本作家特集。小林、田中、藤田、森の4氏による読み切り競作にくわえ、去る11月3日に開催された「アキバ・ロボット運動会&交流会」の模様を採録する。
[特集内容]
○「盗まれた昨日」 小林泰三
○「羊山羊」 田中哲弥
○「陽根流離譚」 森奈津子
○「口紅桜」 藤田雅矢

【読切】
「避難所」 スティーヴン・バクスター

「アキバ・ロボット運動会&交流会」誌上採録
SFにおける人間とロボット 山本弘
ロボット研究の総合プラットホームを求めて 立花隆×妹尾堅一郎×早川浩

【連載】
「小角の城 第九回」 夢枕獏
「罪火大戦ジャン・ゴーレ 第二十五回」 田中啓文
「ノアズ・アーク 《怨讐星域》 第4話」 梶尾真治

表紙イラスト:橋本晋

ハヤカワ・オンライン→http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/720702.html

SFマガジン 2007-2をパラ読みしました。
連載小説《怨讐星域》梶尾真治 第4話の掲載号です。

・読みきり小説
日本人作家の4つの短編はそれぞれ楽しめました。
SFマガジンには翻訳ものが掲載されることが多いのですが、やはり日本の作品の方面白いですね~

特に2006-5でも「女神の箱庭」が掲載されていた森奈津子氏の「陽根流離譚」が面白かったです。
「女神の箱庭」はロマンチックな作風でしたが、この作品はドタバタのバカSFです。
両方ともセクシュアルな内容というのが共通点です。本を1冊読んでみることにします。

・連載小説
「怨讐星域」
今回は、別の方法で入植先の惑星に向かう人々の様子を描きます。
先に入植した人たちと出会うことは無さそうなのでどのように関わりを持つのかが注目です。

・そのほかの記事
今号は「日本作家特集」で読みきり小説がメインなので特筆すべきことはありません。
レギュラーのエッセイやコラムなどはいつも通り楽しめました。


2008/8/22追記

再度借りて「小角の城」第9話を読みました。
玄嵬という僧侶が幸村に小角の武器の存在と「双子の壺」のありかを告げる様子が語られます。

*井上夢人_『ダレカガナカニイル…』

私が好きな本!に「井上夢人_ダレカガナカニイル…」を追加しました。
1997/2/26に読了した作品  再読して認識しました、これは超オススメです!!

警備員の西岡悟郎は新興宗教の道場の警備に当たっていた。道場の火災で教祖が焼死したとき、彼の体を不思議な衝撃が襲った。それ以来、《声》が彼の頭の中に同居するようになった。

仕掛けとして新興宗教が使われています。
この作品は1992年に単行本が刊行されているので「あの宗教団体」をモチーフにしたわけではないはずです。
しかし作中に出てくる宗教用語や、その体制の描写などはどうしても「あの宗教団体」を思い起こさせます。

しかし、本作は実際には悲しい恋愛がテーマのファンタジーなのです。
ほんの少しアウトローな主人公(すぐにビールを飲むw)には好感が持てますし、
主人公と《声》との軽妙なやり取りも魅力です。

ラストで明かされる、衝撃の真実、そして結末。
えぇ~、そんなぁ~(>_<)と再読にもかかわらずショックを受けてしまいました。

その愛の強さ故に導かれた結末、今思い出しても切なくなります。
犯した罪の罰と思えば仕方ないとも思えますが…
・・・んっ、視点を変えるとハッピーエンドかも? よくわからなくなってきました(笑)

井上夢人氏は私の好きな作家の一人です。
ホラーやSFやファンタジーの要素の混ざったミステリーというジャンルが私の嗜好にピッタリはまるようです。
この作品はそれまでコンビで岡嶋二人として活動してきた井上氏の独立最初の作品です。
それだけに気合が入っているのかもしれません。
氏の作品では「オルファクトグラム」もお勧めです。

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