金成陽三郎/さとうふみや_『金田一少年の事件簿 1~3』

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「金成陽三郎/さとうふみや_金田一少年の事件簿 1~3」(B+)を読了しました。→読書リスト
同級生の時田若葉の結婚式に出席するために金田一一、幼馴染の七瀬美雪、教師の小田切進の3人は若葉の生まれ故郷の異人館村を訪れた。ところが若葉の家の地下室で一たちは「首のないミイラ」を見つけてしまう。
先日読んだ「占星術殺人事件」のトリックを無断流用して問題になったということで興味を持ったので読んでみました。講談社コミックスの1~3巻では「オペラ座館殺人事件」と問題の「異人館村殺人事件」の全話の他に「雪夜叉伝説殺人事件」の途中まで収録されているのですが、今回は「オペラ座」と「異人館」だけ読みました。

「異人館」では「占星術」で驚愕をもたらしたメイントリックを流用しています。一は一回は解明に失敗するものの割合簡単にこの部分を解明してしまいます。わかってしまえば簡単でシンプルなトリック(良いトリックの条件だと思いますが)だけにちょっと使い方に問題がある感じです。少々アレンジは加えてあるもののこれでは島田荘司氏が怒るのも無理もないかとも思います。

とは言え、全体としては全く違う話ですし他にもいかにも本格っぽいトリックもあって十分楽しめました。トリック流用の事前承認があれば問題はなかったような気がします。承認するかどうかはまた別問題ですが…

この手のミステリーマンガをまとめて読んだのは初めてですが、マンガで本格推理っていうのはけっこう相性が良いかもしれません。絵に描くことでトリックの説明もわかりやすいですし、元々本格推理って荒唐無稽な部分があるからその点でも向いている気がします。
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*中井拓志_『レフトハンド』

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「中井拓志_レフトハンド」(A)を再読しました。
1998/6/24に読了した作品。
製薬会社テルンジャパン埼玉研究所でバイオハザードが発生した。漏れ出したのはレフトハンドウィルス。最終的に左腕が抜け落ち患者を死に至らしめる殺人ウィルスである。研究所は厳重に封鎖され、出入りするのには宇宙服のような装備が必要である。感染してしまった研究員は一時しのぎの対策をした上で研究を続行する。
第4回日本ホラー小説大賞(1997年)の長編賞を受賞したトンデモホラーです。この時の大賞があの「黒い家」なのであまり話題にならなかったのでしょうが、私的にはなかなかの傑作だと思います。

どこがトンデモかというと、心臓を癒着して抜け落ちた左腕がそこらを走り回るんです。独自の視覚、聴覚を持ち、元の宿主の体を食料とし、音で興奮し、光を嫌う習性があります。その描写はおぞましくも可愛らしいものです。
ちょっとグロテスクなので読者を選ぶかもしれませんが(笑)

医学的な用語で煙幕を張るなど、基本的なフォーマットは一般的なバイオハザードものに則っていますが決定的な違いがあります。それは問題を解決しようとする正義の味方がいないことです。主人公(?)の厚生省学術調査員の津川が求めるのはこのウィルスの研究チームのリーダーになることですし、その上司は管轄を公安など他の省庁に移したくて仕方ありません。会社側は研究主任の影山に責任を押しつけようとしますし、感染している影山はウィルスをばら撒くと脅して人体実験のモデルの提供を求めます。その他にも好奇心で首を突っ込む女性研究員や、虚言癖のある女子高生などが登場します。普通に言う「魅力的な」登場人物は出てきませんが、リアルなわがまま加減が私にはなかなか魅力的に思えます。唯一、終盤に出てくる隊長(姓名不明)は良い奴だと思いました。

10年以上前に読んだので上に書いたあらすじ程度しか覚えていず、展開とかオチはほぼ完全に忘れていたので初読のように楽しめました。

しげの秀一_『頭文字D 39』


「しげの秀一_頭文字D 39」(B+)を読了しました。→読書リスト

39巻では

・公道レースの合間の日常
神奈川エリア第2ラウンドで勝利したプロジェクトDの面々の日常が描かれる。
拓海は美佳ちゃん(プロゴルファーの卵)とゴルフ練習場デート。
・次の対戦チーム スパイラルの様子
スパイラルのヒルクライム担当の池田は峠で死神と呼ばれるR32と出会う。
・神奈川エリア第3ラウンド、ヒルクライム: 啓介(FD)vs池田(フェアレディZ Z33)
ウェットコンディションの中、池田先行でスタート。池田の走りを後ろから見る啓介はその安定感に感心する。

拓海はちょっと一息、癒しの時間という感じです。P28の腰回りのアップは読者サービスかな?(笑)

Z乗りの池田は見た目が完全におじさんです。僧侶の息子なんでなんか禅問答みたいなこともしたりします。
走りも宗教家らしく「クルマとの対話が大事」とか言います。ちょっとキャラクター設定に無理が…

死神と呼ばれる謎のR32のドライバーは涼介と因縁があるようです。
以前そんなエピソードがあったような気がしますがすっかり忘れています(^_^;)

・「頭文字D」の記事
7~9 10,11 12,13 14~16 17~19 20~22 23~25 26,27 28~30 31~

上橋菜穂子_『夢の守り人』

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「上橋菜穂子_夢の守り人」(B+)を読了しました。→読書リスト
バルサは奴隷狩人から若い男を助ける。ユグノと名乗ったその男は不思議な力がある放浪の歌い手だった。
一方、タンダは姪のカヤが目を覚まさないと兄から相談を受ける。タンダはカヤが〈魂抜け〉をしていると師匠のトロガイに話すと、トロガイは〈花の夜〉が訪れたのかもしれないと、自分の若いころの話をする。
守り人シリーズの3作目です。
前作「闇の守り人」はファンタジー色を抑え気味でしたが、今作では題名通り「夢」の世界を中心としたファンタジー色の強い作品となっています。そのため基本的には普通の人であるバルサではなく、呪術師見習いのタンダとその師のトロガイを中心とした話になっています。

眠っている人の魂を夢に誘う異世界の「花」、普通は人に害はなさないのだが今回は様子が違うようだ…
というのが今回の話のあらましですが、そこにトロガイの若かりし日のエピソードがあったり、タンダが殺人マシーン(?)と化したり、のんきな吟遊詩人が出てきたりします。

話の中心となる「花」の説明が少々わかりにくく感じました。ユグノやローセッタのような〈宿主〉、トロガイのような〈宿主の魂の母〉、カヤや一ノ妃のような受粉に必要な〈夢〉、とこちらの世界の人との関係がけっこう多いのですが、そこのところが一読しただけではちょっとわかりませんでした。あと、息子を失った悲しみで憎悪の権化となり花を支配した一ノ妃ですが、その親子関係がこれまでに描かれていないので「なんでこんなに?」とも思いました。子を失った母親というのは数多くいますし、みな同じような悲しみを持つはずですから…

登場人物ではグイン・サーガのマリウスを彷彿とさせるユグノのキャラクターが気に入りました。終盤に「瞳から底抜けに明るい色が消え去った」のは残念ですらあります(笑)

SFマガジン 2008-5

海外SFTVドラマ特集 
数多くの傑作が放映されている海外SFTVドラマの現在を特集。作品ガイドのほか、日本でも大きな話題を呼んでいるSFドラマ「HEROES/ヒーローズ」の紹介、エッセイで構成する。
[特集内容]
○「現代SFTVドラマガイド34」 青井邦夫/池田敏/小山正/堺三保/武井崇/松岡秀治/丸屋九兵衛
○「海外SFTVドラマの魅力」 堺三保
○「わが豊饒のSFテレビ日記――1週間でどれだけ観られるか」 田中光

第3回日本SF評論賞決定
「阿修羅王は、なぜ少女か 光瀬龍『百億の昼と千億の夜』の構造」 宮野由梨香

【読切】
「トキノフウセンカズラ」 藤田雅矢
「生煙草」 草上仁
「南極点のピアピア動画〈後篇〉」 野尻抱介

【連載】
「魔京 第12回」 朝松健
「誓いの時間 怨讐星域 第7話」 梶尾真治
人間廃業宣言特別篇「インドネシアの個性的なホラーたち」 友成純一
SF Magazine Gallery 「TELL ME A VISION」 新間大悟


表紙イラスト:花山由理
ハヤカワ・オンライン→http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/720805.html

SFマガジン 2008-5をパラ読みしました。
連載小説
《怨讐星域》梶尾真治 第7話
の掲載号です。

【読みきり小説】
今号の読み切り小説はいずれも日本人作家でそれぞれ面白かった。
「トキノフウセンカズラ」は時を越えて種を送るフウセンカズラとそれに関わる人の話。
作者はプロの植物育種家だそうで他にもSFマガジンで植物に関する作品を発表しています。
「生煙草」はテレパシーを持つ煙草の話。かなり妙な話だけど草上仁らしく上手くまとめてあります。
「南極点のピアピア動画」は2008-4に載っていたやつの後編。前編の内容をあまり覚えていませんでした(^_^;)

【連載小説】
「誓いの時間 怨讐星域 第7話」
タツキは別のグループに拉致されるが受け入れられる。そのグループでもタツキのグループと同じようにアジソン大統領への呪詛が行われている。またタツキの父の兄(つまり伯父)がそのグループにいることが分かる。

【そのほかの記事】
「海外SFTVドラマ特集」ではスターゲイト、バビロン5、ファースケイプなどギャオでやっていたSFドラマも解説されています。そのへんは興味深く読めました。最近ギャオでこういうのやらなくなっちゃったのが残念です。

【気になった本】
紹介されている本で気になったものをメモしておきます。
・ジェイムズ・ブリッシュ/宇宙大作戦、宇宙都市
・フィリップ・K・ディック/ゴールデン・マン、まだ人間じゃない
・スコット・スミス/ルインズ 廃墟の奥へ

当たった~♪



9月ごろから気が向いたときに「Yahoo!ショッピングポイントくじ」をやっているのですが、今日なんと1000ポイント当たりました♪
これまでは当たっても1ポイントだったのでけっこう驚きました。まさか本当に1000ポイント当たるとは(笑)

当たったポイントはYahoo!ショッピングで使えるので本の購入に充てようと思います。

島田荘司_『占星術殺人事件』

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「島田荘司_占星術殺人事件」(A-)を読了しました。→読書リスト
怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、
星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。
画家は密室で殺された。そして1カ月後には、6人の若い女性が行方不明!
奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。

裏表紙より
私はいわゆる「本格推理」にはあまり良い印象を持っていないのですが、いつもお世話になっている藤中さんがマイベスト小説に挙げているので「これがダメだったらもう本格はあきらめよう」という気持ちで読むことにしました。

のっけから画家の狂気に彩られた遺書が示され、かなりおぞましいスタートです。事件は画家自身が密室で殺されることから始まり、画家の長女が自宅で物盗りに殺され、画家の娘4人を含む6人の女性が行方不明となりその遺体が画家の遺書通りの場所で切断された状態で発見されます。発生から40年を経て解決を見ないこの事件の謎に探偵役の御手洗潔とワトスン役の石岡が挑戦します。

事件の内容や登場人物の関係がかなり複雑で慎重に読まないとすぐ混乱してしまいます。石岡がいろいろ調査を進めていくのですが却って謎が深まるばかりです。作者から「完璧以上の材料は提供したから犯人とトリックを解いてみろ」という読者への挑戦状が提示されますが、私は「さっぱりわからん」状態でそんな挑戦を受ける気合は残っていませんでした(笑)

御手洗が解説するトリックは非常に衝撃的ですが、単純で明快ですらあります。まさしく「謎が氷解する」といった感じです。動機がちょっと弱かったり、いくつか疑問に思う点はありますが、大方納得のいく謎解きです。
ただ、冒頭の遺書が○○の××というのはちょっと反則な気はしましたが…

全体を通してかなり楽しめました。このシリーズは私の読書ローテーションに加えることにします。

「金田一少年の事件簿」にこの作品のトリックをパクッたやつがあるそうなんで試しに読んでみようと思います。
あと「六枚のとんかつ」という作品もなんか関係があるらしいので、これもちょいチェックします。
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