五條瑛_『ROMES06』

「五條瑛_ROMES06」(A-)を読了しました。→読書リスト
西日本国際空港(西空)の警備の要は最新のROMESというシステムである。変わり者の警備主任成嶋の下で砂村は日々の業務に従事している。その西空に複数のテロの予告状が届き、ROMESのアラームが作動する。
「謎のテロリスト集団vs空港の警備隊」という図式のサスペンスです。正体や目的が不明な犯人グループがどのように攻撃するのか、また空港側は能力の全貌を読者にも明かさないROMESでどのように対抗するのか、という展開はなかなかスリリングです。

やはり特徴的なのはエリート警備主任の成嶋です。人よりも警備システムROMESや犬のハルを信用する変わり者で砂村らを翻弄します。ちょっとナリスを彷彿とさせるキャラクターですね。砂村は苦労性のヴァレリウスってところでしょうか(笑) もし上司にするなら堅物の宮城主任の方が安心ですね~(笑)

タイトルにもなっているROMES自体は顔認識システムに過ぎません。実際に実用化するには技術上、倫理上のハードルが高そうですが小説の仕掛けとしては意外と地味でした。最後のROMES06の正体は結構トンデモでしたが、登場のタイミングや果たした役割には少々疑問が残ります。

謎に包まれた犯人グループの正体が少しずつ明らかになっていくのもなかなかです。特にリーダーのエースの正体は意外でした。少々反則気味ではありますが… ただ、これだけ大掛かりのことをするには動機が弱いと思います。そもそも復讐される側に意図的な悪意があったとは常識では考えられませんし復讐したからといって何かが変わるわけではないからです。この点では悪役のDHの動機の方が直接的なのでまだ理解できます。

全体に映像的な印象を持ちました。と思ったらNHKでドラマ化されているんですね~

表紙絵はこちら(Amazon.co.jp)
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谷甲州_『仮装巡洋艦バシリスク』

「谷甲州_仮装巡洋艦バシリスク」(A)を読了しました。→読書リスト
第一次外惑星動乱終結から150年。航空宇宙軍外宇宙艦隊シリウス方面隊所属の哨戒艇が、幽霊船のごとく大宇宙に漂う一隻の宇宙船と遭遇した。

仮装巡洋艦バシリスク(裏表紙より)
谷甲州氏の航空宇宙軍史シリーズの一冊です。4中編が収録されています。

・星空のフロンティア
いきなり地球上のインドで始まります。主人公は母の消息を訪ねる軍人ということで、この世界にも女性がいるんだと一安心しました(笑) 母の消息はつかめぬままに宇宙勤務につくのであれは何かと思っていたら「あぁ、そう来たか」という結末。未来の宇宙開発や宇宙論、相対性理論に絡めた話でした。

・砲戦距離12,000
これは戦争もの。正体不明の無人攻撃宇宙船ヴァルキリーと輸送船団の護衛艦の戦いを描いています。昔の戦艦の砲術になぞらえた超遠距離攻撃の描写はプチ軍事ヲタ心をくすぐります。しかしコンピュータが操縦する無人宇宙船がここまで賢いと他の宇宙船に人が乗っている意味がわからない感じもします。

・襲撃艦ヴァルキリー
「砲戦距離12,000」のヴァルキリーの後継機と再び遭遇する護衛艦の元乗組員の話。時代は少し後なので下っ端だった乗組員が艦長に出世しています。ここでもコンピュータの賢さが目立ちます。

・仮装巡洋艦バシリスク
タイトルから仮装巡洋艦による宇宙での通商破壊活動を描く軍記だと思っていたのですが全く違いました。漂流する150年前の仮装巡洋艦を発見する話です。これも「星空のフロンティア」同様、宇宙論、相対性理論に絡めた話です。幽霊船伝説の宇宙バージョンと言ったところでしょうか?

全体を通して宇宙を舞台にした軍記ものと想像していたのですがもっとSF色の強いものでした。確認はできませんがたぶん理論的な裏付けのある話なんでしょう。予想していたものとは少々違いますが十分面白いのでシリーズは引き続き読むつもりです。

以前書いた通りこのシリーズはうちの図書館にはあまり置いていません。この本については古本屋をはしごしてもなく(そもそも谷甲州の本自体がない)結局Amazonの中古で本体1円(送料250円)で購入しました。1円とはいえ少々の経年変化があるだけで読むのには全く支障ありませんでした。余計な心配ですがこれで儲かるんでしょうか?(笑)

表紙絵はこちら(ビーケーワン)

SFマガジン 2009-2

日本作家特集 

2月号恒例の日本SF特集。久々登場の新城カズマ氏、初登場の蘇部健一氏ほか、読切・連載あわせて豪華作家陣の競演でおくる。
[特集内容]
○「F&M月からN月までを(かろうじて)切り抜けながら」 新城カズマ
○「セクシー・ドールまなみちゃん」 森奈津子
○「小惑星物語」 樺山三英
○「依頼人〈前篇〉」 蘇部健一

【読切】
「フルーテッド・ガールズ」 パオロ・バチガルピ

第20回「SFマガジン読者賞」&第4回日本SF評論賞 最終選考結果発表!

【連載】
「巨神たち 天獄と地国との狭間 第4話」 小林泰三
「地球移動作戦 第8回」 山本弘
「宇宙からおっこちるような帰還 《椎名誠のニュートラル・コーナー》第12回」 椎名誠
「降誕祭が、やってくる 《怨讐星域》第10話」 梶尾真治
「戦闘妖精・雪風 第3部 アンブロークン・アロー 第4回」 神林長平

表紙イラスト:シライシユウコ
ハヤカワ・オンライン→http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/720902.html

SFマガジン 2009-2を読みました。
連載小説
「地球移動作戦」山本弘 第8回
「怨讐星域」梶尾真治 第10回
の掲載号です。

【日本作家特集】
SFマガジン掲載の日本作家の作品は大抵楽しめます。海外作品は良くわからないのが多いのですが… 翻訳の問題もあるのでしょうか?
・「セクシー・ドールまなみちゃん」 森奈津子
セクシャルなバカSF、こういうの大好きです(笑) タイトルページのイラストは詐欺ですが(笑) で、実は良い話だったりするのも意表を突かれました。森奈津子氏のこういう普通のバカSFは好きなんですが短編集は「百合」成分が多目とのことで一般人(?)である私には敷居が高いですね~(^_^;)
・「依頼人〈前篇〉」 蘇部健一
あの「六とん」の蘇部健一氏の時間SF。とぼけた展開はいい味を出しています。後編でくだらないオチがあるのか、もしくは肩透かししてくれるのか、どっちにしても楽しみです。

【読切】
・「フルーテッド・ガールズ」 パオロ・バチガルピ
封建的な未来世界で体を楽器に改造された双子姉妹の話。なんといっても体内に埋め込まれた楽器に互いに息を吹き込む演奏シーンがエロい(笑)

【連載小説】
「地球移動作戦 第8回」
『「セカンド・アース」の内容は人類の後継をACOMに託すというものであった。風祭良輔は別の映像プロデューサーに対抗するプロモーション映像の制作を依頼する。ファルケの調査チームに同行したモーガン・デュバルはシーヴェルの脅威が実在することを世界に訴える。』
「セカンド・アース」の内容は予想したものと全く違いました。作者自身はこういう考え方をするような気もするけれど、それじゃ話としてはあんまりなので… 今後の展開が気になります。

「降誕祭が、やってくる  怨讐星域 第10回」
『約束の地にて。移住からすでに4、5世代。人々は失われた技術の復元に努めていた。学生のタツローは降誕祭の出し物としてサルカニ合戦をベースにした演劇を提案するが実行委員会からノアズ・アーク号への憎しみをかきたてる内容への改編を要求される。』

ノアズ・アーク号と約束の地との対決が行われるような展開です。戦争を回避できるのか、というのが焦点でしょうか?

【気になった記事】
・連載コラム「SFまで100000光年」の水玉螢之丞氏は女性だとのこと。
ペンネームからてっきり男性だと思っていました。
・映画「クローンは故郷をめざす」
及川光博がクローンを演じる、って時点で興味深いのですが楽天レンタルには無いみたいです。
・気になった本
カフェ・コッペリア/菅浩江
プロバビリティ・ムーン/ナンシー・クレス
サイエンス・インポッシブル/ミチオ・カク

スティーヴン・キング_『スタンド・バイ・ミー』

「スティーヴン・キング_スタンド・バイ・ミー」(A-)を読了しました。
行方不明だった少年の事故死体が、森の奥にあるとの情報を掴んだ4人の少年たちは、「死体探し」の旅に出た。

裏表紙より
映画(未見)が有名ですし子供が主人公の冒険ものということでどんなもんだろうということで読むことにしました。超常現象が出てこないという点ではキングの作品では異色とも言えます。しかし原題は「The Body」ということで、冒険の目的が「死体探し」なので趣味の悪さは健在です。クライマックスはその死体の所有権を争うという、なかなか罰当たりなものですし…

キングの自伝的な作品ということで物語中に度々小説が登場します。本筋に深く関係しないところで小説が出てくるのには少々混乱します。この小説は若き日のキングの習作だそうですが、小生意気な主人公のキャラクターを描く役割を果たしています。

冒険の描写はいつものキング節で安定感があります。殺人犬(?)からの逃走、橋の上での列車との遭遇、早朝の鹿、ビーバーダムのヒル、クライマックスの対決、などなどのエピソードはハラハラドキドキさせます。

普通の友情ものの小説では「冒険を通して培った友情は大人になっても…」という美しいエピローグが付くのでしょうが、そこをバッサリ斬り落としているところが潔く思いました。実際、子供の時の友達って自然と疎遠になっていくものですしね~ 現実を描いた辛口の結末だと思います。

ヒットした映画の原作にしては癖のある小説という印象です。映画の方は未見なので、この癖のある小説をどう映画化したか興味があります。

この小説は「恐怖の四季 秋冬編」で読みました。もう1編の「マンハッタンの奇譚クラブ」は近々読む予定です。

A-Life ~2012/3/5

A-Life無料熱帯魚育成シミュレーターの経過です。
前回の記事(2011年10月31日)から少々変化がありました。



・2011年11月25日
第二水槽を廃止しました。増えてしまった魚を収納するのにパソコンのユーザーアカウントを増やして第二水槽を作っていたのですが世話するのが面倒になってしまいました(^_^;) そこで魚(レモンテトラ7匹、コリドラス1匹)ごと廃止してしまいました。合掌…



・2012年2月21日
グッピーのナリス♂とユラ♀がカップリングしました。
・3月5日
ナリス♂とユラ♀の稚魚が7匹誕生しました。
名前を付けなければならないんですが7匹もいると大変です。やはりグイン・サーガのキャラクターからつけるつもりですが、ガイドブックとにらめっこして考えなければ(^_^;)



【現状】
グッピー9匹。エンゼルフィッシュ、レモンテトラ、コリドラス各2匹。

2012年2月の鑑賞メーター

観たビデオの数:5本
観た鑑賞時間:670分
びぎRの鑑賞メーター⇒http://video.akahoshitakuya.com/u/30130

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51N0SW9JEAL._SL75_.jpgブラス! [DVD]
炭鉱閉鎖が迫るなかでの炭鉱夫たちのブラスバンドの物語。出だしはヒロイン(可愛いw)が男だけのバンドに入ってきて一騒動って展開かと思ったけど、意外と社会派の重い話。バンドは成功したけれど現実は…ってことでどうにもスッキリしない結末。音楽は素晴らしく楽器を演奏する楽しさを思い出した。
鑑賞日:02月08日 監督:マーク・ハーマン

http://ecx.images-amazon.com/images/I/21QHNZG4GML._SL75_.jpgグリーンマイル [DVD]
原作小説は2001年に読んだ。パーシーの悪徳看守ぶりが見事、悲惨な運命(本人の希望通り?)にも溜飲が下がる。一方、死刑囚ワイルドビルの方は一見憎めない狂言回し。実は…だけど。3時間でも尺が足りなかったか、コーフィの謎めいた感じが足りない気がする。奇蹟の描写はエフェクト効かせすぎ。コーフィもエッジコムもその運命は後味が悪い。でも、そういうところが好き(笑)
鑑賞日:02月10日 監督:フランク・ダラボン

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51N3FQPRHEL._SL75_.jpgブレードランナー 完全版
暗い画面、独特の未来都市、地味な音楽、と映像的に特徴があるという印象を受けた。ストーリーはこの手のものとしては今となっては普通。たぶんこれに影響されて作られた映画が多いのだろう。タイトルから「未来都市を舞台にしたマラソン映画」と勝手に思っていたけど違った(笑)
鑑賞日:02月15日 監督:ハリソン・フォード

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F6ZSA3TZL._SL75_.jpg昭和歌謡大全集 [DVD]
原作小説は1998年に読んだ。酷い、酷すぎる、でも好き(笑) おばさんと若者の無意味な殺し合いというのは激しく鑑賞者を選ぶ。出演者の個性が際立ち、特におばさん軍団の方は基本的にキレイどころばかりなのでつい応援してしまう(笑) 歌は世代的にちょっと古いのが多かった。
鑑賞日:02月23日 監督:篠原哲雄

http://ecx.images-amazon.com/images/I/515HWK5ZCVL._SL75_.jpgローマの休日 [VHS]
大好きな映画。かなり久しぶりに見た(10年ぶり以上?)。オードリー・ヘップバーンがかわいいのはもちろんだが、それぞれの場面がやはり素晴らしい。特に好きなのは船上パーティーでの乱闘シーン。船上パーティーへの登場は男連れだったので美容師はちょっとかわいそうだった (笑)
鑑賞日:02月29日 監督:ウィリアム・ワイラー
 
その他、見ている途中のシリーズもの
「ゴレンジャー」 「仮面ライダー」 「灼眼のシャナ」 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
「地獄少女」 「どろろ」 「ベルサイユのばら」
NHK高校講座 「物理」 「日本史」
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