山本弘_『MM9― destruction ―』

「山本弘_MM9― destruction ―」(A)を読了しました。→読書リスト
東京を襲った冷凍怪獣ゼロケルビンはヒメの活躍で倒された。ヒメ、そしてこの件に深くかかわった一騎、亜希子らは関東のとある神社に連れて行かれる。
『MM9―invasion―』の直接の続編で、同じく『Webミステリーズ!』連載です。
『Webミステリーズ!』→http://www.webmysteries.jp/

「invasion」で冷凍怪獣を送り込んだチルゾギーニャ遊星人がより強力な怪獣を送り込みます。その真の狙いは何かなのか?というのが最大の焦点です。

全体的な印象としては怪獣大決戦の趣です。ゴモラ、ガメラ、キングジョー、ナース、モゲラ、などなどをモチーフにしたような怪獣たちが登場します。ガッツ星人でのエピソードを彷彿とさせる場面もありますし、観測するだけで侵略行為になるってのはギエロン星獣ネタの気もします。その他特撮ネタのパロディ、オマージュが満載でファンにはたまりません。その反面元ネタを知らないと面白さ半減かな、とも思います。上にあげた怪獣の固有名詞も知らない人にとっては意味がないですしね~(笑)

前作までと同じく「人間原理」がSF的論理の核となっています。そしてビッグバン宇宙と神話宇宙の対決が大きな枠組みになっています。しかし私はこの枠組みに少々疑問を感じました。そもそもビッグバン宇宙が神話宇宙と対立するという前提がわかりにくいのです。ビッグバン宇宙そのものが地動説を唱えた科学者たちやアインシュタインが相対性理論を考え付いたことなどによって顕在化した神話の一種であるとも考えられます。実際ビッグバン宇宙論自体が我々一般人にとっては現実味が薄くておとぎ話みたいなもんですしね~(笑) 人類の科学文明を守ろうとする地球側の怪獣の意図もいまいちはっきりしません。いっそのこと神話宇宙に支配されてしまえば、核兵器などの大量殺りく兵器は機能しなくなるでしょうし放射能などの様々な環境問題も解決してしまう気もしたりして…

ヒメの存在の起源を探るパートでは色々な神話のうんちくが語られます。以前「カムナビ」の記事でも言ったのですが興味と知識がある人には面白いのかもしれませんが、私には正直少々退屈でした。私は読み飛ばし気味にしてしまいましたが、ちゃんと読んでおけば終盤の種明かしで「おぉっ!」となるのかもしれません(^_^;)

ここまでの記事↑を読み返すとなんか批判めいた内容の分量が多くなってしまっていますが、全体としてはとっても楽しめました。山本氏の「詩羽のいる街」の作中の言葉を借りると「作品として昇華されていてエンターテインメントとして安心して読める」ということです。続編は。。。今度はちょっと難しいかな?
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A-Life 復活


先日からアクセス不能になっていたA-Lifeですが今日アクセスしてみたら復活していました。
http://a-lifeonline.net/
サイト内の掲示板によると昨日のうちに復活していたようです。
飼っていた魚たちも無事でした。データが消えていたりしたらやめようと思っていましたが仕方ないので(笑)これからも面倒見ようと思います。2年も飼っているとバーチャルでも愛着が湧くもんですね~

SFマガジン 2009-5

【ベイリー&ディッシュ追悼特集】 
2008年に逝去した、ふたりのSF作家を悼む。ベイリーは本邦初訳短篇3作、作家による追悼エッセイ、邦訳著作解題などで構成。ディッシュは本邦初訳短篇3作、追悼評論、邦訳著作解題などで構成する。

バリントン・J・ベイリー追悼 監修:大森望
[特集内容]
○「邪悪の種子」 中村融訳
○「神銃(ゴッド・ガン)」 大森望訳
○「蟹は試してみなきゃいけない」 中村融訳
○追悼エッセイ 殊能将之/山本弘
○邦訳著作解題 北原尚彦/中村融
○主要著作リスト 林哲矢=編
○特集解説 大森望

トマス・M・ディッシュ追悼 監修:若島正
[特集内容]
○「ナーダ」 田中一江訳
○「ダニーのあたらしいおともだち」(with ジョン・スラデック) 酒井昭伸訳
○「ジョイスリン・シュレイジャー物語」 若島正訳
○追悼評論 牧眞司/柳下毅一郎
○邦訳著作解題 中藤龍一郎/福本直美/牧眞司
○主要著作リスト 編集部

【《グイン・サーガ》誕生30周年+アニメ化記念小特集】
○イベントレポート
○「グイン・サーガ」への想い 若林厚史/米村正二/植松伸夫/堀内賢雄/中原麻衣

【連載】
「地球移動作戦 第11回」 山本弘
「魔京 第18回」 朝松健
「イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ 第19回」 山田正紀
「ワイバーン 天獄と地国との狭間 第5話」 小林泰三


表紙イラスト:尾関裕隆
ハヤカワ・オンライン→http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/720905.html

SFマガジン 2009-5を読みました。
連載小説
「地球移動作戦」山本弘 第11回
の掲載号です。

【バリントン・J・ベイリー追悼】
・邪悪の種子
『22世紀初頭、地球に漂着した不死のエイリアンは地球上で穏やかに暮らすことを望んでいた。しかし、その不死の秘密を狙う男が執拗に付き纏う。』
ハード調でありながら読みやすく、また大風呂敷を広げた展開の作品です。こういう作風は好物ですね~。

「神銃(ゴッド・ガン)」は少々抽象的ですが面白い。「蟹は試してみなきゃいけない」は擬人化もの?でいまいち乗れませんでした。実際のカニの生活ってこういうのなんでしょうか?

【トマス・M・ディッシュ追悼】
・ダニーのあたらしいおともだち
『ダニーはみどりいろのこどもとともだちになる。ママが「いろのついたことは、おはなししちゃいけません」といっていたのに…』
子供向けの異種族間の友情を描く話だと思ったら … 衝撃の結末。かぁー!(>_<)

トマス・M・ディッシュは「いさましいちびのトースター」を読んだことがありますが、必ずしも子供向けばかりではないようです。「ナーダ」は割合普通のエイリアンものSFです。「ジョイスリン・シュレイジャー物語」は映画に絡む話ですが途中棄権してしまいました。

【連載小説】
「地球移動作戦 第11回」
『前回より23年後、シーヴェルは近づきつつある。人類はタキオンを利用した未来警報システムでアースシフト作戦に起因する災害に対応するなどしている。魅波は35歳になりプロジェクトの一員として活動しているがその私生活は不安定である。そんな魅波にジェノアPが会いたいという。』

さすがにシーヴェルが接近するまでの20年以上の歳月は描写せず、話が飛びました。ここで登場する未来警報システムはなかなかそれっぽくって面白いです。魅波はいろいろと身体改造して20代前半の容姿を保ったりしていますが科学技術のこういう使い方には疑問を感じます。

【気になった記事】
・映画「テケテケ」
都市伝説の妖怪テケテケを題材にしたホラー映画。本格ブレイク前のAKB48大島優子が出演しているってのが気になります。
・気になった本
あたしと魔女の扉/ジャスティーン・ラーバレスティア
異形コレクション/井上雅彦 監修
ルンナ姫放浪記/横山えいじ

A-Life(熱帯魚育成シミュレーター) リニューアル???

今日A-Lifeにアクセスしたらレンタルサーバの案内ページになってしまっていました。
で、あれこれググっていたら次のページを見つけました。→http://www.ne.jp/asahi/never/land/fish/
「A-Life リニューアル」ということですがこのページのリンクにアクセスしてもレンタルサーバの案内ページに行くだけですし、「旧水槽起動」しても空の水槽が起動するだけです。
リニューアル作業の途中ってことなんでしょうかね~? 
まぁ、最近は半ば義務的に魚の世話をしていただけなのですが、なくなっちゃうとちょっと寂しいです(^_^;)

井上夢人_『風が吹いたら桶屋がもうかる』

「井上夢人_風が吹いたら桶屋がもうかる」(A-)を読了しました。→読書リスト
牛丼屋でバイトをする大学生シュンペイ、彼の同居人ヨーノスケは超能力者、同じく同居人イッカクは名探偵。シュンペイのもとには彼らの評判を聞きつけた依頼者が後を絶たない。
似たようなというかほとんど同じシチュエーションを繰り返す7編からなる連作短編集です。各編のタイトルをつなげるとことわざの説明になるという仕掛けになっています。

美人の依頼人がシュンペイに問題を持ち込み、ヨーノスケが超能力で、イッカクが論理でその問題を解決する(?)、というパターンが各編で繰り返されます。そのワンパターンぶりは導入部から各人の台詞回しまで徹底しています。作者の遊びなんでしょうが、少々ふざけた作風なのでなかには怒り出す人もいるかもしれません(笑)

話の内容はほとんど悪ふざけに近いのですが、そこは作者の軽快な文体で楽しく読み進めることができます。3人のメインキャラクターはそれぞれ個性的で魅力がありますし、揃って美人という依頼人たちもモブキャラなりに描き分けられています。シュンペイたちの暮らす元倉庫の住まいはなかなか楽しそうですが、冬は寒そうだし夏は暑そうですね~(笑)

本格ミステリーに対する皮肉がこの作品全体の核になっています。作者自身は井上夢人名義では純然たるミステリーは書いていないのでこういうのが書けるのでしょう。逆に言うと自分が書きもしないのに批判するとは、ということにもなりそうですが、その辺も織り込み済みなのかもしれません。

一編だけちょっと変化球がありますが基本的にはワンパターンを貫いています。最後の一編くらいは変わった結末があっても良かったんじゃないかとも思いました。

・収録作品
風が吹いたらほこりが舞って / 目の見えぬ人ばかりふえたなら / あんま志願が数千人 / 品切れ三味線増産体制 / 哀れな猫の大量虐殺 / ふえたネズミは風呂桶かじり / とどのつまりは桶屋がもうかる

表紙絵はこちら(Amazon.co.jp)

2012年8月の鑑賞メーター

観たビデオの数:7本
観た鑑賞時間:712分
びぎRの鑑賞メーター⇒http://video.akahoshitakuya.com/u/30130

http://ecx.images-amazon.com/images/I/61LId3v43hL._SL75_.jpg薄桜鬼 碧血録 第一巻 〈初回限定版〉 [DVD]
GyaO!で全11話鑑賞。無印の続編。新撰組のコスチュームが洋装になったのが最大の変更点。ストーリーは戊辰戦争の敗走に次ぐ敗走で、史実に忠実(?)なのか割と淡々とした印象。鬼絡みの話があまり前面に出てこないので主人公の存在感が薄い。
鑑賞日:08月05日 監督:ヤマサキオサム

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41kQ%2BDO4wUL._SL75_.jpgエイリアン [DVD]
言わずと知れたSFホラーの古典(1979)。今見るとさすがに古臭さは否めないけど、腹を破る幼生、アンドロイドの暴走、はとても印象的。エイリアンのフォルムは意外と人間っぽい、爆破シーケンスはゲームのバイオハザードっぽい(映画の方が先ね)、そして猫が可愛い(笑)
鑑賞日:08月08日 監督:リドリー・スコット

http://ecx.images-amazon.com/images/I/21M7G7RBWKL._SL75_.jpgらせん [DVD]
公開時に映画館で見た時には原作に忠実だと思ったけど、実は結構違っていた。映画オリジナルの高野舞の感染方法がちょっと安易。原作小説だと謎の女(=貞子)と安藤の出会いの場面が良かったんだけどね~
鑑賞日:08月12日 監督:飯田譲治

http://ecx.images-amazon.com/images/I/511Hov1XB-L._SL75_.jpgエア☆ドラム! 世界イチせつないロックンローラー [DVD]
さえない青年が「父親、恋人、仲間、ライバル」との関係の中でエアドラムを通して成長していくベタなストーリー。ゆるいギャグがアクセント。エアドラム自体が私にはほとんど意味不明なんだけど徐々に面白いと感じてくるあたりが不思議。終盤には感動さえ覚えた。個性的なエアドラム仲間たちの出番が少ないのがちょっと残念。
鑑賞日:08月16日 監督:アリ・ゴールド

http://ecx.images-amazon.com/images/I/5148PK6HNYL._SL75_.jpgクリムゾン・タイド [DVD]
核ミサイル発射をめぐる原潜の艦長と副長の対立。艦長が核ミサイル発射にこだわる理由がわからない。そして再三にわたる潜水艦内の謀反 … 軍規はどうなってるんだ? 他にも、艦内の火災とか、敵潜水艦の存在とか、勤務中の喫煙とか、突っ込みどころ多数。けど割と好き(笑)
鑑賞日:08月17日 監督:トニー・スコット

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zcmwfhFsL._SL75_.jpgアルマゲドン・コード [DVD]
テロリストが世界の4大都市に仕掛けた核爆弾の爆破を防ぐためロシアの女スパイが奔走する。ヒロインが強くてセクシーで大変魅力的。アクションは派手さこそないがなかなか良い。ストーリーは普通のスパイもの、ヒロインの過去パートがわかりにくいのが少々気になる。CIAがすっかり脇役でコケにされているのはいかにもロシア映画という感じ。
鑑賞日:08月18日 監督:ワディム・シメリェフ

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51V8MnK7y9L._SL75_.jpgスターリングラード [DVD]
独ソ戦の転換点となったスターリングラード攻防戦をドイツ軍の1小隊の視点から描く。英雄的な行動を称賛するなどのありがちな描写は全くなく、泥だらけになり寒さに凍え飢えに苦しみ、友軍や敵軍の死体を乗り越え、そしてあっさり訪れる死、などなど戦争の悲惨さを前面に出した作風。格好いい戦争にあこがれる人たちに見てもらいたい。ドイツ制作だけあってそれらしい装備や車両などは目を惹くものがある。
鑑賞日:08月30日 監督:ヨゼフ・フィルスマイアー
 
その他、見ている途中のシリーズもの
「仮面ライダー」 「スレイヤーズ」  「溜池Now」
「しろくまカフェ」 「黒子のバスケ」 「貧乏神が!」 「織田信奈の野望」 「ハイスクール!奇面組」
NHK高校講座 「化学」 「世界史」
 
 
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