小野不由美_『残穢』

「小野不由美_残穢」(A)を読了しました。→読書リスト
作家である語り手に届いた「怖い話」の体験談。手紙の主の30代の女性は「部屋に何かがいるような気がする」と綴っていた。

藤中さんがあまりの怖さに「記事も書きたくないほど」とおっしゃっていたので「これは!」ということで読むことにしました。人気作家の新刊ということで半年ほどの図書館待ちがありました。

語り手とライターでもある手紙の主が怪奇現象の原因を地道に調べて行くのが物語の骨子です。その様は「リング」「らせん」の序盤を彷彿とさせる面白さです。語り手=作者のドキュメントタッチなのでフィクションなのかノンフィクションなのかとてもあいまいです。作者の仕事関係の人物は実在しますし、作者周辺の仕事上の出来事は事実と符合します。

ドキュメントタッチに徹しているので普通のホラー小説のような直接的な怪奇現象は起こりません。小さいものなら「気のせい」、大きいものでも「不運が重なった」「精神疾患」とかで済まされてしまうものです。ただ調査の過程でそういうものが繋がりを持って発生していることが分かってくる段ではゾゾッとしてきます。その繋がりは語り手たちも例外ではなく、調べること自体が障りの原因になっているようなので「やめたほうがいいんじゃない?」と何度も思いました。

現象の地域が大きく広がる段になって現実感が少々薄れてきました。「こんな大げさなことがあってたまるか!」って感じです。とある炭鉱が現象の元凶という流れなのですが、歴史的には戦争による大量殺戮などもっと悲惨な出来事はたくさん起きていますからねぇ。

やはり一番気になるのはこれはフィクションなのかドキュメントなのかということです。フィクションならちょっと物足りないけど、ドキュメントなら結構怖い。。。 この辺の説明がないのは作者の戦略なんでしょう。

私自身は恐怖小説や映画は好きですが、いわゆる怪奇現象は全く信じていないし体験したこともありません。なので正直そこまでは怖くありませんでした。でも読んでいる間は部屋の物音や気配にはちょっと敏感になりましたし、関係あるような夢も見たりしました。そんなこともあって、この本自体をあまり部屋に置いておきたくはありません。貸出期限は残っているけどさっさと返してこよう(笑)

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赤外線は目に見える!?

YAHOO!知恵袋で見つけてやってみて「おぉっ!」と思いました。
赤外線のくせに白い(笑)

簡単にできるのでお試しください。

higasikeminamikeさんの知恵ノート「赤外線は目に見える!?」→http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n65644?fr=rcmd_chie_detail

横山光輝_『三国志41~45』

横山光輝_三国志41~45」(B+)を読了しました。→読書リスト

ここまでの各巻のサブタイトル、あらすじは以下の通り。

・41、関羽の不覚
関羽は洪水を利用し魏軍を破る。呉の陸遜は計略をめぐらし荊州を陥落させる。魏の徐晃はこれに呼応し関羽軍を攻める。陸遜は善政を布いて荊州の支配を固める。
・42、曹操の死
関羽は援軍を求めるが断られ、呉の呂蒙に捕えられ処刑される。曹操は病死し曹丕が骨肉の争いの末その跡を継ぐ。玄徳は関羽の援軍を断った劉邦、孟達の処分を命ずる。
・43、蜀の明暗
孟達は魏に下り、劉邦は玄徳に処刑される。曹丕、玄徳はそれぞれ帝位につく。張飛は部下に殺される。蜀軍は呉に攻め入り連戦連勝する。黄忠が戦死する。
・44、蜀呉の死闘
蜀軍は連勝を続け呉の和睦の求めを玄徳は拒否する。呉軍は新総司令の陸遜の火計で大勝するが孔明の石兵八陣が追撃を退ける。陸遜が戻った呉に魏軍が襲い掛かる。
・45、劉備の死
呉に攻め入った魏軍は敗退する。玄徳は亡き後を孔明に託し病死する。魏は蜀に攻め入るが敗退する。魏は呉に攻め入るが火計で大敗する。蜀の益州で反乱がおこる。

ここに来て関羽、曹操、張飛、玄徳と当初からの主要人物がバタバタと死んでしまいました。物語上の時間もかなり経っていて歳も歳なのですが、こう立て続けとは少々驚きました。残った主要人物は孔明、孫権、趙雲くらいです。孔明、孫権はまだ若いのでしばらくは大丈夫そうですが。

死に至る描写にはちょっと差がついていました。関羽はそれなりに紙面を割いているので納得できます。曹操と玄徳は病死なので地味なのは仕方ありません。しかし、張飛については…「無理な命令で部下の恨みを買い」っていうのはちょっとあんまりな気がします。これじゃ昔から全く成長がないってことになってしまいます。しかもたった10ページ。。。

後を継いだ二世たちはやはり少々格不足です。関興、張苞は若いけど頑張っているし、劉禅はまだ幼いので仕方ありません。しかし敵役として個性を発揮していた曹操の後継の曹丕にはどうしても迫力不足を感じます。

主要人物が大量死してしまって読むテンションが正直下がり気味です。
が、ここまで読んだからには最後(全60巻)まで頑張って読みますよ(笑)

表紙絵はこちら(Amazon.co.jp)

T・ブロック_『超音速漂流』

「ネルソン・デミル トマス・ブロック_超音速漂流」(A)を読了しました。→読書リスト
誤射されたミサイルがジャンボ旅客機を直撃した。機長は死亡し、乗客が酸欠により凶暴化するなか、無傷の生存者たちは必死で生還をめざすが、地上では事故の陰蔽のために生存者もろとも機を墜とそうとする計画が進行していた。82年に出版され、今や古典となった航空サスペンスの名作が、全面的加筆を施され、決定版として登場。

裏表紙より
死亡した乗員に代わって乗り合わせた素人パイロットが着陸を試みるというのは航空パニックものとしては良くあるパターンです。そこに「乗客が酸欠により凶暴化する」というゾンビ(?)ものの要素を加えたのが珍しいところです。酸欠の影響で人が狂暴化するっていうのはちょっと眉唾ですが、そこは作者が実際の旅客機パイロットだということで信じることにしましょう。

機内の状況よりも緊迫感を高めるのは海上と地上の状況です。海上の空母ではミサイル発射テストの責任者が、地上の管制室では航空会社の重役がそれぞれ事故への対応に苦慮します。が、それは上のあらすじにもあるように機を墜とそうとする方向なのです。海軍は極秘(で違法な)テストの隠蔽のため、航空会社はゾンビ化した乗客への補償が莫大になるため、というそれぞれの事情があります。生存者を見捨てるというのは確かに人でなしの所業なのですが。。。無傷の生存者の少なさ、ゾンビ化した乗客の多さ、着陸に失敗した時の地上への被害のリスク、などなどを考慮すると堕ちた方が良いと思えないこともありませんし。。。

こういうテクノスリラー系の小説では登場するメカの描写も重要です。舞台となる架空の大型超音速旅客機ストラトン797の描写は作者がパイロットということで実にリアルです。特に序盤はストラトン797、F-18戦闘機、セスナ337スカイマスターなどの機材に関する記述にいちいち引っかかってなかなか先に読み進めることができませんでした(笑)

ところで「超音速漂流」というタイトルは実は嘘です。遭難するジェット旅客機は確かに超音速機なのですが漂流する時の速度は時速600km位なのです。邦題の付け方に問題ありですが、原題の「MAY DAY」も旅客機からは発信されていないので、いい勝負ってとこでしょうか?(笑) またあらすじで「ジャンボ旅客機」とありますがジャンボと言えば普通はボーイング747のことなので超音速機をこう呼ぶのには少々違和感を覚えます。

この話で飛行機が墜落してしまっては仕方がないので、色々な障害になんとか対応していったり偶然難を逃れたりするさまが矢継ぎ早に描かれます。この辺のスリルとサスペンスは「さすが名作!」って感じです。加筆前のオリジナルもちょっとチェックしてみようと思います。

表紙絵はこちら(Amazon.co.jp)

2013年3月の鑑賞メーター

観たビデオの数:6本
観た鑑賞時間:721分
びぎRの鑑賞メーター⇒http://video.akahoshitakuya.com/u/30130
 
 マグマ大使 第1巻 [VHS]
1992年制作のアニメ版。GyaO!で全13話鑑賞。オリジナル同様、地球征服を目論むゴアとマグマ大使(アース)の対決が主軸。ただし人類は地球にとって害悪であるというゴアの台詞には説得力があり私はゴアを応援したくなった(笑) マグマ大使らが変身するロケットは戦闘機にしか見えない。男声合唱のエンディング(オリジナル主題歌)が格好いい。
鑑賞日:03月01日 監督:

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RFQ8PDFKL._SL75_.jpgプルガサリ~伝説の大怪獣~ [DVD]
北朝鮮制作の怪獣映画。ストーリーは大魔神テイストの勧善懲悪。政権を打倒する反乱軍視点ってのはアノ国で大丈夫だったのか?と余計な心配をしてしまう(笑) 東宝のスタッフが協力しているとのことで特撮はちゃんとしている。音楽はしょぼい。ミニプルガサリが可愛い(笑)
鑑賞日:03月08日 監督:チョン・ゴンジョ
割合ちゃんとしたB級映画。突っ込みどころは多く、決定的なのはプレシオサウルスが全然プレシオサウルスじゃない架空の恐竜だってこと。でも、そんなことは気にしたらダメ(笑) テンポがよくアクション、グロも程よくミックスされて飽きることはなかった。パッケージのティラノサウルスは何かの間違いだと思う(笑)
鑑賞日:03月13日 監督:
 
 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51C2NB0CB7L._SL75_.jpgバック・トゥ・ザ・フューチャー2 [DVD]
1年半ぶりの再鑑賞。最初に見たときには気が付かなかった伏線がわかったりしたのでニヤリとした。今kenさんの感想を読んで気づいたけど今回の1955年に1985年から来たマーティーがいるのは確かにおかしい。でもビフが年鑑を手に入れるためにはマーティーが未来に行かなければならないし…結構難しい問題なのかも。
鑑賞日:03月18日 監督:ロバート・ゼメキス

http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VLgNL3pfL._SL75_.jpg内村さまぁ~ず Vol.43 [DVD]
#130~#154鑑賞。内村光良&さまぁ〜ずが後輩芸人の接待を受けるゆる〜いバラエティ。後輩芸人のキャラや企画によって面白さの振幅が大きい。まぁ、すべってもそれなりに面白いけど(笑) 結局は内さま3人の笑いの実力がものを言っている。そのことはスギちゃんの回に如実に感じた。2週に一回更新なのでこれからも見続ける。
鑑賞日:03月21日 監督:

http://ecx.images-amazon.com/images/I/5173YBW3XZL._SL75_.jpgピーナッツ プレミアム・エディション [DVD]
内Pメンバーによるほのぼの草野球映画。ストーリーはそれこそ王道だけど、回収されない伏線があったり、お約束通りじゃない結末だったり、工夫はされている。後日譚もあっさり語られるが、ピーナッツがどうなったかが気になる。敵役もそう悪い奴じゃなさそうなので現実的でそこそこいい感じになってるような気もする。
鑑賞日:03月27日 監督:内村光良
 
その他、見ている途中のシリーズもの
「仮面ライダー」  「溜池Now」
「しろくまカフェ」 「アタックNo.1」 「マギ」  「機動戦士ガンダム」  「モンキーターン」
NHK高校講座 「化学」 「世界史」

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