SFマガジン2010-2

【創刊50周年記念特大号 PART・2 日本SF篇】
本誌創刊50周年の記念特大号・第二弾。ベテランから新鋭まで、現代日本SF回を代表する作家たちが総登場するほか、スペシャル・コミックを掲載する。そのほか、記念エッセイ、SFマガジン年表で構成する。
・ [特集内容]
○「フェイス・ゼロ」 山田正紀
○「問題食堂」 椎名 誠
○「ロボ」 瀬名秀明
○「マグネフィオ」 上田早夕里
○「ザナドゥ高地」 谷 甲州
○「小指の思い出」 牧野 修
○「確かな自己、固定・変換・解放」 神林長平
○「古の軛」 林 譲治
○「路面電車で行く王宮と温泉の旅一泊二日」 北野勇作
○「囚人の両刀論法」 小林泰三
○「カッパの王」 田中啓文
○「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」 冲方 丁
○「アリスマ王の愛した魔物」 小川一水
○「エデン逆行」 円城 塔
○「地球から来た男」 山本 弘
○「気まぐれな宇宙にて」 森岡浩之
○「夢」 菅 浩江
○「コンビニエンスなピアピア動画」 野尻抱介
・スペシャル・コミック
○「僕と彼女の微妙な関係」 吾妻ひでお
○「SF小僧の花嫁」 とり・みき
○「SFまで100000光年スペシャル」 水玉螢之丞
○「おまかせ! レスキュー・スペシャル」 横山えいじ
○「今日の早川さん・スペシャル」 coco
○「無題」 西島大介
・ 記念エッセイ 石川喬司/眉村 卓/鏡 明/川又千秋/高千穂 遙/夢枕 獏/森下一仁/新井素子/巽 孝之/小谷真理
・創刊50周年記念特別企画 福島多賀子インタビュウ インタビュアー&構成:日下三蔵
・SFマガジン年表 PART・2〈1986年~2009年〉
・第21回「SFマガジン読者賞」発表!
【新連載】
「零號琴」 飛 浩隆
【連載】
「減速の蹉跌 怨讐星域 第13話」 梶尾真治
「議論の余地はございましょうが 連作シリーズ《あたらしいもの》」 新城カズマ
SF Magazine Gallery2「時の塔 Tower of Time 2」 加藤直之

表紙:ハヤカワ・デザイン
ハヤカワ・オンライン→http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/721002.html

SFマガジン 2010-2を読みました。
連載小説
「怨讐星域」梶尾真治 第13回
の掲載号です。

特大号ということで536ページの大ボリューム、厚みにして3センチ
・・・読むのに時間がかかりました(^_^;) 

【創刊50周年記念特大号 PART・2 日本SF篇】
借りたのが日本SF篇だったので全作読むことが出来ました。海外篇だったら何作も挫折したかも(笑) 特に印象的だったのは次の3作。

○「ザナドゥ高地」 谷 甲州
『かつてタイタン防衛宇宙軍に所属し航空宇宙軍と戦った退役大佐が政府査察官としてザナドゥ高地の基地を再訪する』
航空宇宙軍史シリーズの十五年ぶりの新作ということで「火星鉄道一九」収録の「タイタン航空隊」とリンクしています。相変わらず地味な内容でシリーズ既読じゃないと意味不明なのは保証します(笑) 「連作化の予定です」とのことなので期待しちゃいますね~

○「カッパの王」 田中啓文
『大学生の正彦は階段から落ちたのをきっかけに、カッパ、人魂、ツチノコ、UFOなどなど様々な怪現象に遭遇するようになる』
おどろおどろしいイラストがついているのでハードな内容かと思ったらバカSFでした。様々な怪現象の原因をすっきり(?)説明し、思いもよらない大風呂敷展開におののきました。こういうの好きです(^_^)

○「地球から来た男」 山本 弘
『太陽系外探査巨大宇宙船で密航者が発見される。自称中国人の「彼」は今どき珍しく完全に生身の体だった』
「地球移動作戦」の約30年後が舞台で、ピアノドライブやクレイトロニクスマシンなどの夢のようなテクノロジーは共通です。この無邪気で楽観的な科学万能主義は相変わらず鼻に付きますが、もしかしたらその点も作者の狙いなのかもしれませんね~ 密航者の正体は好意的な描写ではありますがタブーに触れるようなもので。。。これは場合によっては物議を醸しそうです。

【連載】
・「減速の蹉跌 《怨讐星域》第13話」 梶尾真治
『宇宙船ノアズ・アーク号にて。ノアズ・アーク号は行程の半分に差し掛かり減速を始めるべき時が近づいていたが3年前の事故でその見通しが立っていなかった。が、ロボットを使った作業を試みるが失敗に終わった、と思われたときに突如減速を始める。事故で死亡した技術者たちが時限自動操縦を仕掛けていたのだった』
舞台は一転してノアズ・アーク号になります。こちらも必ずしも順調というわけではなく。。。 柄にもなく(笑)約束の地の人たちと上手くいくようになんて願っちゃいます。

【気になった本】
・今はもういないあたしへ…/新井素子
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No title

日本のSF作家をすべて出してきた感じのラインナップですね。山本弘のが妙に気になります。

No title

>藤中さん
やはり日本随一(唯一?)のSF雑誌ならではですね~
「地球から来た男」は短篇集に収録されているはずです。
・・・
「アリスへの決別」に収録されています。
って、藤中さん既読じゃないですか~(笑)

No title

すっかり読んだの忘れてました。。。(汗)
「アリスへの決別」はロリコンな表紙だったので、こちらと結び付かなかった(笑)

No title

>藤中さん
確かにこの短編は作者には珍しくロリ要素ありませんね~(笑)

No title

創刊50周年ですか。そしたら創刊は1964年くらい?
当時はどんな作品があったんだろう?

さらに海外にはもっと古い作品があるわけっすよね。
なんか興味わいてきた。

神保町から水道橋に行く道だったかな?
古いハヤカワ文庫がやたらある書店があるんだけど、そこ覗いてみようかな?
σ(o・ω・o)ぅん♪

No title

>酒っちさん
2010年の号なので1960年創刊ですね。
創刊号にはロバート・シェクリイ、フィリップ・K・ディック、アイザック・アシモフ、アーサー・C・クラーク、レイ・ブラッドベリなど海外のそうそうたる作者の作品が載っていたようです。
バックナンバーには高値が付くものがあるらしいので掘り出し物が見つかるかもしれませんね~(笑)
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